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伊藤忠子会社がフェムテックOEMを強化 フェルマータが参加

2023年03月29日 10:52  Fashionsnap.com

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展示会の様子

Image by: FASHIONSNAP
 伊藤忠商事子会社でOEM生産を手掛けるロイネが、フェムテックの提案を強化している。フェムテック市場創出を目標に企業支援や商品販売等を行うfermataをロイネのフェムテック製品のコンセプトおよび展示会の監修に迎え、女性の悩みに寄り添ったインナープロダクトを展開していく。

žロイネはインナー製品の生産を得意としている。フェムテックは近年市場規模が拡大しており、同社の技術力を強みに市場に参入するという。
 2024年度は「セルフ(SELF)」をテーマに、「思春期」「成熟期」「更年期」「高齢期」といった女性のライフステージごとで起こりうる悩みに寄り添った新作を用意。生理が始まる思春期では4層構造の吸水ショーツを、成熟期では乾燥やかさつきを解消できるよう、まとうことで皮脂水分量の増加やストレス軽減の効果が期待できる素材を使ったインナーや、マタニティ向けのリブなどを提案する。更年期では、帝人フロンティアの優れた吸水拡散スピードと速乾性を備えた「シグマティ(ΣT)」を用いたカップやメッシュ編みを採用し、ホットフラッシュに対応するインナーを開発した。高齢期向けには、70代までは9割以上が「介助の必要がない」という背景があることから、平均身長145cmの女性が自身で着脱がしやすいように、伸縮する素材「ライクラ®アダプティブ(LYCRA® ADAPTIVE)」を使ったインナーを披露した。

 展示会ではセクションごとに機能性を実証するコーナーを設けたほか、思春期のセクションでは吸水ショーツと生理用品を詰め合わせてポップなデザインのパッケージで提案するなど、フェルマータのアイデアが盛り込まれた。フェルマータとの取り組みは今後も継続し、女性目線の提案を強化していくという。フェムテックカテゴリーの目標売上は3億円を目指す。