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【富士最高速チェック:GT500】ウエットでニッサンZがトップ3独占/スーパーGT公式テスト分析

2023年03月28日 13:00  AUTOSPORT web

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2023スーパーGT富士公式テスト リアライズコーポレーション ADVAN Z/MOTUL AUTECH Z
 3月25~26日に静岡県の富士スピードウェイで開催された2023年のスーパーGT富士公式テスト。ここでは全長1475mという世界有数のホームストレートを有する富士スピードウェイでのテスト中に記録されたGT500クラス車両の最高速を見てみよう。

 シーズン開幕前最後の公式テストとなった富士公式テストは2日間とも雨に見舞われてしまったが、このページでは、雨量が減って各マシンの最高速が記録された初日午後セッション2のトップスピードデータをもとに各マシンの最高速を比較したい。

 全15台が走行したセッション2でGT500クラスのトップスピード上位を独占したのはニッサンZ陣営となり、Niterra MOTUL Zが283.465km/hを記録して単独首位に。そしてMARELLI IMPUL Z、MOTUL AUTECH Zが同率となる281.984km/hで続き、ニッサンZがトップ3を独占する結果になっている。

 最高速の速さを披露したZ陣営に続いたのは279.793km/hを記録したau TOM’S GR Supraと、Deloitte TOM’S GR SupraというトムスのGRスープラとなったが、その2台の直後にはリアライズコーポレーション ADVAN Zが279.070km/hで続いているため、やはり最高速という面ではニッサンZ陣営の速さが伺える。

 一方でホンダ陣営の最上位はModulo NSX-GT、STANLEY NSX-GTが記録した276.215km/hとなり、他のNSX-GTも16号車ARTA MUGEN NSX-GTが274.112km/h、Astemo NSX-GTが272.727km/hと、軒並み下位になっていることが気になるところ。ちなみに、ドライコンディションで行われた2022年の富士公式テストでの最高速はZENT CERUMO GR Supraが記録した298.343km/hとなっており、ウエットコンディションではおよそ15km/hほどトップスピードが低下したことになる。

 もちろん、公式テストは各チームが自由にテストプログラムを実施するものであり、最高速を競うものでもない。さらに今年の富士公式テストは2日間4セッションともウエットコンディションになったことで、最高速というデータもあまり意味を持たないかもしれない。しかし、いよいよ開幕を迎える2023年スーパーGTの戦局を占う際の参考のひとつとしていただければ幸いだ。

■2023年スーパーGT富士公式テスト 3月25日セッション2
GT500クラストップスピード一覧(編集部計)
Pos.No.CarMachineTopSpeed(km/h)13Niterra MOTUL ZニッサンZ GT500283.46521MARELLI IMPUL ZニッサンZ GT500281.984223MOTUL AUTECH ZニッサンZ GT500281.984336au TOM'S GR SupraトヨタGRスープラ GT500279.793337Deloitte TOM'S GR SupraトヨタGRスープラ GT500279.793424リアライズコーポレーション ADVAN ZニッサンZ GT500279.070539DENSO KOBELCO SARD GR SupraトヨタGRスープラ GT500278.351664Modulo NSX-GTホンダNSX-GT276.2156100STANLEY NSX-GTホンダNSX-GT276.215738ZENT CERUMO GR SupraトヨタGRスープラ GT500275.510816ARTA MUGEN NSX-GTホンダNSX-GT274.112917Astemo NSX-GTホンダNSX-GT272.727108ARTA MUGEN NSX-GTホンダNSX-GT266.6671114ENEOS X PRIME GR SupraトヨタGRスープラ GT500265.3561219WedsSport ADVAN GR SupraトヨタGRスープラ GT500258.993
※同率はカーナンバー順