トップへ

気候変動に不安を感じるZ世代の割合、10カ国中1位は「フィリピン」 - 日本は何位?

2023年03月26日 14:01  マイナビニュース

マイナビニュース

画像提供:マイナビニュース
電通グループは3月22日、10カ国調査「子どもと若者における気候不安と気候変動への政府の対応についての考え方:国際調査」にあわせて同様の内容にて実施した「電通総研コンパス」第9回調査(気候不安に関する意識調査)の結果を発表した。調査は2022年10月12日~16日の期間、日本在住の16歳~65歳の計5,000人(うち「Z世代」として16歳~25歳の1,000人)を対象に行われた。


まず、気候変動によって不安を感じるか聞いたところ、「はい」との回答が最も多かったのはフィリピンで83.0%となり、日本は次いで72.6%となった。相対的に低い回答率を示したのは、フィンランドとフランスで、半数程度にとどまっている。



気候変動が人々や地球を脅かすことを心配しているかの質問では、どの国においても8割以上が「心配している」と回答している。特にフィリピンでは「極度に」「とても」心配している人だけで8割以上を占める結果に。一方で、日本では「心配していない」の回答が14.6%で他の国よりも多くなっている。


気候変動に対する感情が自身の日常生活にネガティブな影響を与えていると感じる人は、各国でばらつきが見られた。日本では49.1%。

気候変動による感情に関する調査では、日本を除く10カ国平均では「恐れ」が67.3%、「悲しみ」が66.7%、「不安」が61.8%、「怒り」が56.8%、「無力感」が56.0%、「諦め」が50.9%、「罪悪感」が50.2%となっている。


日本のZ世代では、「不安」を感じる人が10カ国平均を大きく上回る一方で、「悲しみ」「喪失感」「絶望」「怒り」「傷つき」といった激しい負の感情をもつ割合は、10カ国平均を大きく下回っている。また、「無力感」「罪悪感」「恥ずかしさ」なども、10カ国平均と比べて低い結果となった。



気候変動によって考えさせられたことについての質問では、日本のZ世代は全体として「はい」と答えた割合が10カ国平均と比べて低い傾向が見られた。「将来が恐ろしい」「人類は地球に配慮するのに失敗した」といった不安は約半数である一方で、「私は両親と同じようなチャンスを手に入れられないだろう」「子どもをもつことをためらう」などの「はい」の割合が低くなっている。(フォルサ)