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スーパーGT富士公式テストがスタート。雨のなかHOPPYスープラがクラッシュ、首位発進はENEOSスープラ

2023年03月25日 12:50  AUTOSPORT web

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2023スーパーGT富士公式テスト クラッシュを喫してしまったHOPPY Schatz GR Supra GT
 3月25日、静岡県の富士スピードウェイで2023年のスーパーGT富士公式テストがスタートした。1日目午前のセッション1はENEOS X PRIME GR SupraがGT500クラスのトップタイムをマークし、GT300クラスはLEON PYRAMID AMGが最速タイムを記録している。

 4月15~16日に岡山国際サーキットで2023年シーズンの開幕を迎えるスーパーGT。続く5月3~4日の第2戦富士も見据え、今回の富士公式テストにはシリーズエントリーを行った全42台が開幕前最後の公式テストに挑んだ。

 テスト初日となる25日は朝から雨が降り続き、10時から開始されたセッション1はウエットコンディションで行われることになった。なお、セッション開始前には昨年11月21日に逝去した元レーシングドライバーの星野薫さん、今年2月3日に逝去したエンドレスの花里功代表取締役会長を偲び黙祷が捧げられた。

 セッション1開始時の気温は9度、路面温度は11度となり、肌寒さも感じるなか、シグナルグリーンと同時に各車がコースに出ていく。路面温度も低いことから各マシンともセッション序盤は慎重に走行を重ねていくが、セッション開始から30分、25号車HOPPY Schatz GR Supra GTがコカ・コーラ・コーナー進入でクラッシュを喫してしまい赤旗が提示された。ドライバーの菅波冬悟は無事だが、マシンにはフロントとリヤにダメージを負ってしまった。

 25号車のマシン回収終了後、セッションは10時45分から再開を迎えたが雨は降り続き、折り返しとなる1時間経過時点では雨量が多いことからピットに留まる車両も多い状況となり、走行を続けるマシンからは大きな水しぶきが上がる。

 結局セッション1は雨が弱まることなくチェッカーを迎え、ENEOS X PRIME GR Supraの山下健太が1分40秒533で復活のトップタイムを記録、2番手にはMOTUL AUTECH Z、3番手にはNiterra MOTUL Zというミシュラン装着のニッサンZ陣営が続いた。

 GT300クラスは、1分47秒734を記録したLEON PYRAMID AMGがトップ、muta Racing GR86 GTが2番手に続き、こちらはブリヂストンタイヤ装着マシンがワン・ツーとなった。3番手にはヨコハマを履くグッドスマイル 初音ミク AMGがつけている。

 フルウエットで行われたスーパーGT富士公式テストのセッション1。このテストにはいくつかのタイヤメーカーが新型のウエットタイヤを持ち込んでおり、スーパーGTならではのタイヤ戦争にも目が離せない。スーパーGT富士公式テストは、この後14時から午後のセッション2が行われる予定だ。