「男女でカフェやレストランに行ったとき、ソファ席は女性に譲るべき」という話題が、ネット上で再び物議を醸していた。ガールズちゃんねるに立った3月下旬のトピックで、ある女性が「ソファー席を譲ってほしかった」と不満を書き込んだのがきっかけだ。
トピ主は、マッチングアプリで知り合った男性とチェーン店のカフェで初めて会ったというが……
「条件は悪くなく、奢ってもくれ、さらに会話のノリも合うため、次も会ってみようかなぁ…??なんて思ったりはするんですが…」
「ただ唯一引っかかるのが、ソファー席を譲ってくれなかったこと、この一点です」
と悩みを綴り、「みなさんなら次も会いますか??」と問いかけた。(文:篠原みつき)
「会いません!気が利かない男だよそいつは!」
何度も話題になっているにも関わらず、トピックは3300コメントを超える注目ぶりだった。まず「しょーもな笑」「んーどうでもいい。気にしない」とゆるく受け止める声があがっていたが、
「会いません!気が利かない男だよそいつは!」
「女を奥に座らせない男やだ」
「周りにいるカップルの女性がみんなソファに座ってたら、どんどん気になるしね…!」
といった意見も根強く、「そこで違和感があるなら価値観が合わないってこと」といった指摘も出ている。
トピ主はソファ席に座れなかったことが嫌なのではなく、「気遣いができない男性」という面が気になっているのだろう。そのことに理解を示す人は一定数いるようだった。
確かに、お客さんや立場が上の人へは「上座」となる奥の席を勧めることがマナーとされている。「女性にソファ席を譲る」ことも、ネット上でたびたび話題になってきたこともあり、いつしか男女で飲食店に行った場合の“常識”として広まった感はある。
「その一点だけ気になってるのはさすがに細かいわ」
しかし、全体としては好印象だった相手を、ソファ席の件だけで「もう会わない」と判断するのは早まった考えだろう。コメントには
「そんなことくらいで文句つける女と結婚したくないな」
「その一点だけ気になってるのはさすがに細かいわ」
「引っかかるなら会わないで永遠に人の欠点見つけて上を上を目指して婚活し続ければ?」
といった皮肉やツッコミも相次いでいる。さすがに「その一点だけで切るのはもったいないと思う」という声に、筆者も同感だ。お互いに完璧な人間はいないわけで、マッチングアプリで「気になる点が一つだけ」なんて相手に出会える機会も、めったに無いのでは。
「みんながソファー席が好きとも限らないからな」という声もあるように、すぐにトイレに立てる、食べている所が丸見えにならない等の理由で「通路側の席がいい」という人もいる。「どっちでもいい」という意見も多くある通り、それが「守らなければならない絶対的なマナー」というわけではないだろう。
ただ一言、「どっちがいい?」とさりげなく聞いてくれれば良かったのかもしれないが、それも初対面の相手に期待し過ぎではないだろうか。あまりにも「こうじゃなきゃ」と思い過ぎれば、どんな関係でもうまくいかなくなるものだ。