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「一人で外食するのが怖い」という人々 克服は可能なのか

2023年03月25日 06:20  キャリコネニュース

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今年39になるのに、未だに僕はひとりで初見の飲食店に入ることがなかなかできない。

なぜなら引っ込み思案の引きこもり気質だからだ。

もちろん、これまでにかなり意を決して何店舗かには単独突入したこともあるし、それなりにそつなく食事はできたが、なんというか気疲れしてしまうので、苦手なのだ。食べたいものがあっても、そのお店の雰囲気を勝手に想像しているうちにしんどくなってしまうんだよね。言ってみれば怖いのだ。

だけど、怖い、しんどい、疲れるといっておひとりさまでの外食を遠ざけていると、どんどん苦手になってしまう。僕ぐらいの年齢で結婚もしていない人間はもう恐らくずっとそのままで行くと思うので、どっかのタイミングで外食免疫をつけておかなければならないと焦っている。

今日はその助けになりそうな意見を、いろいろと紹介していきたい。(文:松本ミゾレ)

ひとり外食が怖いという人は意外と多いのかも

先日、ガールズちゃんねるというおひとりさま御用達掲示板に「ひとりで外食するのが怖い」なるトピックが立っていた。これを立ち上げた人物は、ひとりご飯が平気になるコツを知りたいのだという。

が、やはりこの手の人ってそう多くないようで、トピックを呼んでみると「なんで怖いの? 私、気にしない」という、相談をもちかけられても「俺は?」とか「私は?」から始まる自分語りをするめんどくせえ書き込みがみられた。

あと「誰もあなたのことなんか気にしてない」とかいう、自意識過剰になるな系コメントも。そんなの百も承知だよって感じ。やっぱり人って、理解(わか)りあえませんよね。

こういうことを言う人のせいで、こっちはもっと萎縮して「おお、やっぱ相談なんかしても馬鹿らしいわな」となってしまうんだよね。

それに「そうやって気にしてる人のほうが珍しい。周りを見なよ、ひとりで食べてる人いっぱいいるじゃん」みたいなお説教もあったんだけど、これに関しては「本当にひとり外食が苦手なやつはそもそもひとり外食してないからそこにはいないだろ、独居老人とかの孤独死した部屋見たらカップ麺とかコンビニ弁当の残骸が転がってる事例もあるんだよ。表に出てる人たちだけがこの世の全てではなくってよ」という反論をしたいが、しても仕方ないんでここら辺で黙っておきます。

正直、おひとりさま行動が苦手じゃない人って別にそれをどっかの段階で克服したんでもなんでもなく、最初から平気な人たちなのである。だから僕らのような、最初っからおひとりさま行動が苦手な人とは、そもそも意識が異なるもので、まるで参考になんかならないのだ。

ではどういった人たちの意見が我々にとって参考になるのか。それはやっぱり、おひとりさま外食が苦手で、それを克服した人の言葉しかないだろう。

克服は難しい気も……

当該トピックにもいくつかそういった人たちの残した貴重な書き込みがあるので、ちょっと引用させていただきたい。

「怖いとか考えてられないくらい空腹まで追い込む。一度食べちゃうとなんだこんなもんかってなるよ」

「ババアになれば、慣れる」

こんな感じで、やがて慣れるとする意見があるにはあった。でも正直、これが参考になるケースはそう多くないかもしれない。

さらに言えば、克服しようと思ってもできなかった人もいたようだ。その人の書き込みもせっかくなので以下に紹介したい。

「それでは行けないと思いこの間、かっぱ寿司のカウンターにひとりで行って来ました。本当に落ち着かなくてお寿司を飲み込むようにかっ込んで10分もしないうちに食べて出てきました。どんな味だったかも覚えてないくらい緊張したのでこれからもコンビニ弁当でいいかなーと思いました」

……やっぱり無理して苦手なことに挑戦しても無理なんだよね。

で、こういう悩みというか弱点を抱えてる人に対して、このトピックでは「逆に自分がおひとりさまで食事してる人に偏見を持ってるから、そういう考え方になるんでしょ」と説教したがる人がマジで多い!

そうじゃないんだよ、他人がどうこうって話じゃなく、こっちは最初からおひとりさま外食が苦手という話をしているんであって。まあ分かんないよね。おひとりさま外食を楽しめる方々には。

僕なんか、ひとりで行けるお店や施設なんて、スーパー、コンビニ、パチンコホール、映画館ぐらいかなぁ。

前に「このままじゃ駄目だ」と思って近所のバーに入ったら、カウンター通された上にマスターのつまらない苦労話聞かされたってこともあったし。ああいうことを経験しちゃうと、なおさら苦手になるよね。