竹下良平が監督、屋久ユウキが脚本、動画工房が制作を手がけるオリジナルアニメ「夜のクラゲは泳げない」が2024年にテレビ放送決定。ティザーPV、ビジュアルが公開された。
【大きな画像をもっと見る】「夜のクラゲは泳げない」は渋谷を舞台にした青春群像劇。夜の渋谷を漂い、何者にもなれずにいた少女が、ある特別な出会いをしたことから物語が動き出す。キャラクター原案はpopman3580、キャラクターデザインは谷口淳一郎が担当する。
ティザービジュアルは、渋谷の街を漂う少女たちの一瞬を写真で切り取ったようなデザインに。また作中のセリフも視聴することができるティザーPVでは、2人の少女の葛藤から作品のテーマが垣間見える映像に仕上げられた。
さらに3月25日に東京・東京ビッグサイトで開催される「AnimeJapan 2023」のKING AMUSEMENT CREATIVEブースでは、竹下監督と、脚本の屋久が登壇するトークイベントが行われる。そのほか公式Twitter(@yorukura_anime)では、谷口による記念イラストを使用した色紙プレゼントキャンペーンも実施中だ。
■ 竹下良平監督コメント
友達が多いあいつ、可愛いあの子、お金持ちの彼…日々SNSチェックするたび、
他人のキラキラが目に入ってきて「今」の自分と比べて落ち込んでばかりです…
そんな比較の時代に「自分だけの好きを見つけたい!」と願いを込めてこのオリジナル企画がスタートしました。
アニメの主人公達と一緒に「自分だけの好きってなんだろう?」の問いに答えを出すべく、少しずつ練り上げてきた物語です。
たくさんの人の心に届けば良いなと切に願いながら、今日も机に向かいます。
「夜のクラゲは泳げない」
これからもよろしくお願い申し上げます。
■ 屋久ユウキ(脚本)コメント
お金よりも承認が求められるいまの時代では、貯金残高よりも「いいね」の数に価値があるらしい。TikTokで大量の現金を見せびらかし、自分がいかに裕福かを語る配信者には煽りのようなコメントばかりがつき、ギャンブルに負け続け、自らの借金を笑いに変える芸人には好意と賞賛のコメントが溢れる。どちらに憧れるか、と問われて前者と答える人はほとんどいないだろうし、僕だってそうだ。
このアニメに出てくる女の子たちは、なりたい自分と周囲の目──「好き」と「承認」の間で苦しんで、創作活動に励みます。いや、ひょっとすると本当の意味で「なりたい自分」を知っている人なんて、ほとんどいないのかもしれません。リアルはなんだか息苦しくて、かといってSNSが自由で幸せなんてことあるわけないと知っている全ての人に送りたい現代劇を、どうぞよろしくお願いします。
■ アニメ「夜のクラゲは泳げない」
□ スタッフ
原作:JELEE
監督:竹下良平
シリーズ構成・脚本:屋久ユウキ
キャラクター原案:popman3580
キャラクターデザイン:谷口淳一郎
アニメーション制作:動画工房
(c)JELEE/「夜のクラゲは泳げない」製作委員会