東京に出てきて「食」の違いに驚く人は少なくないようだ。特に麺類はそれぞれ地域性が強く、販売されている商品にも特徴がある。福岡県出身の60代前半の女性(サービス・販売・外食/年収100万円未満)は、
「基本的に豚骨文化圏ではないせいか、スーパーでチャンポンの材料が売っていないことに驚いた」
と東京の“チャンポン”にまつわるこんなエピソードを綴った。(文:永本かおり)
「今夜は熱々のチャンポンにしよう!と買い出しに」しかし…
九州では「自宅でもよく作る」そうで、「チャンポン麺もスープ(ストレート・濃縮)も普通に買えていた」と振り返る。ところが東京では
「寒い日に、今夜は熱々のチャンポンにしよう!と買い出しに出かけたところ、あれ?麺もスープも店頭にない。ここではひょっとして本日分が売り切れたのかな?と、少し足を延ばしてもう一軒行ってみたが、やはりなし」
と戸惑った。女性は、こう考察している。
「そんなに売り切れ続出なんてあるのかな、とつらつら考えてみて、アッと思ったのが東京とのラーメンスープテイストの違い」
「あれはもしや、豚骨ラーメン圏であればこその販売商品だったのではないか。たまに長崎ちゃんぽんを食べさせるリンガーハットの店舗は見かけたが、家庭で食べるほど一般的ではないのかもしれないな」
と「食文化の違いに興味が出てきた経験」だったと感慨深げに綴った。
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