職場でのハラスメント行為が問題視される昨今。どんなに社歴が長くても、その流れを無視することはできないだろう。
キャリコネニュースで「上司に言い返したエピソード」をテーマに経験談を募集したところ、愛知県に住む40代後半の男性(技能工・設備・交通・運輸/年収400万円)が、古い考えの上司にキッパリ言い返したエピソードを語ってくれた。
それは、男性が「旧態依然とした悪習から脱却できないでいる会社に新風を吹き込ませるため」、こんな行動を起こしたことがきっかけだった。
「今どき部下とはいえ呼び捨てや命令口調ではみっともない」と本社に直訴
勤務先では昔から上司の言葉遣いが荒かったようで、
「今どき部下とはいえ呼び捨てや命令口調ではみっともないしパワハラの発端にしかならない」
と本社に直訴した男性。「本社から各部署へ『言葉遣いぐらいは是正していきましょう』との通達を取り付けることに成功」したという。
しかし、しばらくして男性の部署に「社歴だけは20年以上と長い」上司が配属された。男性はこの上司を「転職経験ゼロで世の中を知らないし、現代社会の常識や現実すら知らない」と酷評している。案の定、上司は着任初日から
「俺は昔からこれでやってきたから今さら直せない」
「俺は変わらないからお前らがそのつもりで合わせろ」
などと部下たちに告げた。その結果……
「その上司はパワハラを内部通報で告発されましたが、世間体ばかり気にして揉み消したいばかりの別の上司もひたすら隠蔽工作・社員の口封じに走る始末」
パワハラ上司も問題だが、揉み消そうとする別の上司はさらにやっかいだ。隠蔽上司と言い合いになった男性は、「埒があかないので一言」こう言い返した。
「あなたの旧態依然とした歪んだ思想は、裁判所では一切通用しませんよ。むしろパワハラの事実をより強く立証するのみです」
すると手の平を返したように、「悪気は無かった」だの「裁判なんてそんなつもりはない」だのと、慌てて取り繕ってきたという。男性は「その姿は本当に惨めでした」と振り返る。現状は訴訟にまで到ってはいないと言うものの、
「時代の流れから落ちこぼれた古臭い頭では、古臭い体質の抜けきらない会社でも今どきは生き残ってはいけないなと実感しました」
と最後まで手厳しい評価を綴っていた。
※キャリコネニュースでは「上司に言い返したエピソード」をテーマにアンケートを行っています。回答はこちらから。https://questant.jp/q/B1C9Z5LN