採用面接でひど過ぎる扱いを受けたら、多少言い返してもバチは当たらないだろう。福岡県に住む40代前半の女性は、面接を受けた企業に「思わず言い返した」というエピソードを2つ教えてくれた。まず1社目は
「相手の遅刻で1時間待たされた上に面接中に喫煙」
と何重にも失礼な面接官だった。(文:okei)
「その場は凍りついたが、どうでもよくなり、断って帰った」
面接官が「家族の出身校、職業、構成などをしつこく聞いて」きたため、
「私が働く上で業務上これらの質問が関係ありますか?と言い返した」
「その場は凍りついたが、どうでもよくなり、断って帰った」
と強気の姿勢を振り返る。しかし話はこれで終わらない。
「待ってる間にアンケートを記入してしまい、履歴書も返却不可で、数か月後に商品の営業電話がかかってきてありえないと思った」
とドン引きした様子で明かした。
また別の企業の面接でも非常に不快な思いをしたことを、こう回想している。
「めちゃくちゃ汚い応接に通され、(ソファーはボロボロ、何が泳いでるのかわからない苔だらけの濁った水槽、ホコリだらけの床、荷物が散乱)面接」
ところがひどいのは環境だけではなかった。
「応募条件にポートフォリオを提出とあるので持参していたが、不要ですと言われて全く違う仕事の紹介が始まり、『実はその業務は募集してない』とか言われる」
せっかくスキルをアピールしようとした応募者に対し、だまし討ちのような募集をしては不信感が募る一方だ。女性はもちろん「断って帰ろうと履歴書の返却を求めた」が、
「なぜだか知らないがその場で返却出来ないと断られる。部屋が汚な過ぎて、一刻も早く退出したかったのでその場を離れた」
その数分後、「辞退したいので」と履歴書の返却を求めたという。ところが、「シュレッダーしたとバカ正直に答えられた」とのこと。相手も女性が退出した後、瞬時に廃棄してしまったようだ。不採用者の履歴書をシュレッダーにかけて廃棄すること自体は普通だが、候補者が返却を求めているのにその対応はいかがなものか。
「腹が立ったので、『事務所汚すぎ!そんなだから、求人集まらないんだよ!働いて欲しいって言われても誰が行くか!』と思わず言い返した」
と正直すぎる罵倒が口をついて出てしまった女性。少しは溜飲が下がっただろうか。