面接官の中には、生まれた世代で一括りにして理不尽な評価をくだす人もいるようだ。海外で育ったという30代後半の女性(東京都/その他/正社員・職員/年収600万円)は、10年ほど前に面接を受けた際、自身の経歴を伝えていたにも関わらず
「『これだからゆとりは!』と怒られました」
と辛かったエピソードを綴った。(文:永本かおり)
「泣きながら帰りました」
海外育ちであることは履歴書に記載してあったという。しかし、小さな雑誌編集会社のグラフィックデザイナー募集の面接で
「君はゆとり世代になるわけだけど、自分達の世代をどう思う?」
と聞かれた。「ゆとり世代」は言うまでもなく「ゆとり教育」を受けた世代を指す言葉だが…
「『私は日本で教育を受けたことがないので分かりません』と答えたところ『これだからゆとりは!』と怒られました」
真摯に答えた女性に対し、面接官の反応は偏見に満ちた理不尽極まりないものだった。
「その後も『目つきが悪い、よっぽど悪い環境で育ったに違いない』などと失礼なことをたくさん言われ、海外デザインに造詣が深いなどとネットに記載してあった社長のプロフィールは全部うそだと悟り、泣きながら帰りました」
と散々な思いをしたことを振り返った。この話には後日談があり、女性はこんな風に本音を綴っている。
「後日『もう一度面接するチャンスを与えてやってもいい』と連絡が来ましたが、丁重にお断りしました。今は社名も忘れてしまいましたが、潰れてるといいな、と思います」
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