各車ともセッション終了までアタックを行うが、トップタイムを更新するマシンは現れず、5ZIGEN GTR GT3はBドライバー予選で川端伸太朗が記録した2分00秒899と、Aドライバー予選でのHIROBONのタイムを合算した4分02秒143で総合トップとなり、ST-X初戦でのデビューポールポジションを獲得した。2番手には中升 ROOKIE AMG GT3、3番手にはDENSO LEXUS RC F GT3が続いている。
第1戦ではGT4規定車両11台が争うST-Zは、Bドライバー予選ではPorsche EBI WAIMARAMA Cayman GT4 RS CSを駆る千代勝正が首位で終えるも、続くAドライバー予選では今季からST-Zに戦いの場を移す埼玉トヨペットGB GR Supra GT4の山崎学が2番手に1.062秒差をつけてトップタイムを記録。合算でも4分21秒994となり、Bドライバー予選を担当した吉田広樹とともにST-Z初戦でポールポジションに輝いた。
1.935秒差の2番手にはシェイドレーシング GR SUPRA GT4が続き、3番手には今季デビューを果たすニッサンZ GT4を使用するraffinee 日産メカニックチャレンジZ GT4がつけた。
開幕戦には4台がエントリーした開発車両で争われるST-Qは、Bドライバー予選で大嶋和也が2分17秒968、Aドライバー予選で加藤恵三が2分19秒706を記録したORC ROOKIE GR86 CNF conceptがクラスポールに。2番手には急遽不参加となってしまったORC ROOKIE GR Corolla H2 conceptに代わって参戦する32号車TOYOTA GR Yarisが続き、ORC ROOKIE RacingがST-Q最前列を独占した。
クラス3番手には廣田光一と山内英輝が合算で4分39秒587を記録したTeam SDA Engineering BRZ CNF Concept、寺川和紘と井尻薫がアタックを行ったMAZDA SPIRIT RACING MAZDA3 Bio conceptが4分48秒643で4番手となった。
ST-2は、昨年同様に鈴鹿での速さを披露したシンリョウレーシングチームの6号車新菱オートDIXCEL夢住まい館エボ10がクラスポールを獲得。2番手にはFL5型ホンダ・シビック・タイプRでの2戦目を迎えたHonda R&D Challenge FL5が1.628秒差で続き、3番手にはそのシビックから1.608秒差でENDLESS GR YARISがつけている。
ニッサン・フェアレディZニスモRC、レクサスRC350の2車種が争うST-3は、39号車エアバスターWINMAX RC350 TWSが4分33秒099でクラストップにつけると、僚友である38号車ヒグチロジスティクスサービス RC350 TWSも2番手に続き、TRACYSPORTS with DELTAのRC350がワン・ツーを独占。3台のZが3~5番手となった。
そして今季は大幅に台数が増加したのがST-4クラス。予選ではトップ2台が僅差で争い、昨年も同クラスで熟成を進めたシェイドレーシング GR86が影山正彦と国本雄資のドライブでポールを獲得する結果になった。2番手にはST-4に今季から参戦するTRACYSPORTS with DELTAのエアバスター WINMAX GR86 EXEDYが0.231秒差で2番手に続いた。
なお、今季からトヨタGR86/86が主戦場としているST-4にマツダ・ロードスターRFで挑戦を行うodula TONE MOTUL ROADSTER RFはクラス6番手、名門ENDLESS SPORTSが投入するENDLESS GR86は7番手となったが、こちらは今後の熟成に期待したいところ。
マツダ・ロードスター/デミオ、トヨタ・ヤリス/ヴィッツ、ホンダ・フィットがエントリーしたST-5は最多12台での争いに。予選では村上モータースMAZDAロードスターが5分01秒539でクラスポールを獲得するも、0.408秒差の2番手にodula TONE 制動屋ロードスター、0.795秒差の3番手にLOVEDRIVE ロードスターが続いており、このクラスは明日の決勝レースでも白熱した争いが繰り広げられそうだ。