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タナク、ターボトラブルで大きく後退「厳しい1日だった」/WRC第3戦メキシコ デイ2後コメント

2023年03月18日 15:10  AUTOSPORT web

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デイ2オープニングのSS3でターボトラブルが発生したオット・タナク(フォード・プーマ・ラリー1)。スロー走行でSS4、SS5を走破し、日中のサービス以降は息を吹き返した。 2023年WRC第3戦ラリー・メキシコ
 3月17日、WRC世界ラリー選手権第3戦『ラリー・メキシコ』の競技2日目は、SS3~SS10まで計8本のステージで争われ、ヒョンデ・シェル・モビスWRTのエサペッカ・ラッピ(ヒョンデi20 Nラリー1)が総合首位に立った。日本人WRCドライバーの勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)は、アクシデントによりデイリタイアとなっている。そんなデイ2を終えた各陣営からドライバーコメントが発表されている。

■Mスポーツ・フォードWRT
●オット・タナク(#8 フォード・プーマ・ラリー1)/デイ2総合18番手
「厳しい1日だった。(ターボトラブルによりスロー走行を強いられた)午前中には気づかなかった問題がいくつかあったので、これから確認しないといけない」

「R5の何台かに追いつくのさえ苦戦しているから、ペースを出せるようになれば素晴らしいことになるのは確かだ」
※SS10直後の公式インタビューより

■ヒョンデ・シェル・モビスWRT
●ティエリー・ヌービル(#11 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイ2総合4番手
「もう少し期待を持っていたと思うが、何度かタイムが失う状況があった。午前中のループのSS4で、レッキの時にはなかったバンプにぶつかった影響でハイブリッドが失われてしまったんだ。このステージは高度が高くて長いストレートがあるから、僕たちは多くのタイムを失ってしまい、順位に影響が出た」

「一日中マシンの作業をしていた。暑さのなかでドライブシャフトが心配だった。グリスが切れていたんだ。だから各ステージの間で修理しなければならなかった。それにSS8では右リヤのダンパーがブロックされてしまった」

「おそらく午前中のトラブルが関係していたようだったが、それは解決することができた。もっと遅れる可能性もあったけれど、最後までやり遂げることができたのは幸運だった。最終的に僕たちは(カッレ・)ロバンペラに20秒差をつけ、(エルフィン・)エバンスとの差は10秒未満だから、今日はいい仕事ができたと思うよ」

●エサペッカ・ラッピ(#4 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイ2総合首位
「僕のキャリアのなかでも、おそらく最高の1日だ。トップで戦えたらと願っていたけれど、つねに首位にいてセブ(セバスチャン・オジエ)を相手に戦うということは頭になかった」

「僕たちのペースには競争力があることは確信していたが、それほどそのことを考えていたわけではなかった。これは素晴らしいマシンだ。モンテカルロとスウェーデンでのラリー中だけでなく、それらのイベントの合間にも多くの作業をした。これで適切なセットアップを探すのをやめられる。好みのセットアップを見つけたと思うから、ドライビングに集中できるよ。そうすればあちこちでタイムを縮めることができる」

「今日はクリーンな走行を維持しようとしていた。限界に近づき、コーナー出口でうまく加速し、最後に自分たちが出したタイムを確認していたんだ。ポジティブなスタートが切れたよ」

●ダニ・ソルド(#6 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイ2総合6番手
「SS7でタイヤがパンクして、午後のループで表彰台を狙うチャンスを失うまでは全体的に素晴らしい1日だった。マシンのフィーリングはとても良かったしね」

「(SS7では)スタートは調子が良かったけれど、最初の数コーナーを過ぎると、アクセルを踏むとマシンがリヤからスライドすることが多くなった。それはデフの問題だと思ったが、その後パンクだと気づいたんだ」

「それまではペースが出ていたから残念だ。だが、現時点での問題は、今日トラブルがあったから土曜日は先頭集団に近いところからスタートすることだ。プッシュを続けてベストを尽くし、挽回しないといけないね」

■TOYOTA GAZOO Racing WRT
●カッレ・ロバンペラ(#69 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ2総合5番手
「出走順を考えれば、今日は悪い一日ではなかったと思う。自分ができることはすべてやれたと思うし、ベストを尽くしたつもりだ」

「早い出走順だったがタイムロスはほぼ予想どおりだったよ。今朝の最初の2本のステージは、路面のルースグラベルをクリーニングしながら走ったにもかかわらず、予想よりもいいタイムだった。しかし、3本目のステージではハイブリッドブーストが使えなかったため、少し多くタイムを失ってしまった」

「午後もまだ路面をクリーニングしながら走ることになったが、うまく対処することができたと思う。明日は今日よりもいい出走順で走ることができるはずなので、朝からペースを上げていかなければならない」

●エルフィン・エバンス(#33 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ2総合3番手
「全体的にポジティブな一日だった。もう少し速く走ることができたと思うけど、メキシコはクルマとタイヤに気を使わなけらばならないラリーだ。だから、少し慎重になり過ぎた場面もあったが、クルマのフィーリングはとても良かった」

「今日の午後は何度か路面に大きな石がいくつかあって驚き、そこでタイムを失ってしまったので、明日はそのあたりを改善したいと思っている」

「今のところ表彰台圏内につけていますが、まだ先は長いし、明日はとても重要な一日になるだろう」

●セバスチャン・オジエ(#17 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ2総合2番手
「いい一日だったし、今夜の順位には満足している。これ以上の結果を得るためには、大きなリスクを冒す必要があったが、それはこのラリーを戦う上で好ましいアプローチではないので、自分としては満足している」

「エサペッカ(・ラッピ)の今日の走りは素晴らしく、ラリーをリードしているので、我々はまだやるべきことがあるし、もう少しスピードを上げるために今晩は分析を進める必要がある」

「タイム差は少なく、明日のステージは特徴も路面のグリップも今日とは異なるので、どのような戦いになるのか楽しみだ」

●勝田貴元(#18 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイリタイア
「SS5の終盤でコースオフし、デイリタイア」

「朝は車内から煙が出たりと難しいスタートでしたが、徐々にメキシコ特有のフィーリングを掴み始めていたので、非常に残念です。明日に向けて切り替えます」
※Twitterより