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トヨタ7号車可夢偉が最速も、終盤にロペスがクラッシュ/WEC第1戦セブリングFP3

2023年03月17日 07:10  AUTOSPORT web

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WEC第1戦セブリングのFP3で最速タイムを記録したトヨタGAZOO Racingの7号車GR010ハイブリッド
 3月16日、アメリカ・フロリダ州のセブリング・インターナショナル・レースウェイでWEC世界耐久選手権第1戦セブリング1000マイルレースのフリープラクティス3が行われ、トヨタGAZOO Racingの7号車GR010ハイブリッド(マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ・マリア・ロペス)が可夢偉のアタックにより最速タイムを記録した。

 だが、そのトヨタ7号車は終盤、ロペスのドライブ時に最終コーナーでスピンしてタイヤバリアに接触し、マシンにダメージを負っている。

 11時55分、予選前最後のプラクティスとなる60分のセッションがスタート。序盤、50号車フェラーリ499Pのアントニオ・フォコが1分46秒777と46秒台に入れて暫定首位に立つが、すぐにこれを破ったのがトヨタの可夢偉だった。可夢偉は1分45秒783という最速ラップをマークし、結局これがこのセッションのトップタイムとなった。

 7号車はその後コンウェイ、そしロペスへとバトンを渡し周回を重ねたが、残り3分ほどとなったところで最終ターン17でマシンのコントロールを失いスピン。左側のタイヤバリアの端へと接触し、マシンの右リヤを中心にダメージを負った。

 ロペスのアクシデントは、ターン10でニクラス・ニールセンの50号車フェラーリ499Pのスピンと重なったことから、このタイミングで赤旗とともにセッションは終了となった。

 2番手タイムは、可夢偉の最速ラップ直後にトヨタ8号車GR010ハイブリッドのブレンドン・ハートレーが記録した1分46秒392。3番手が50号車フェラーリとなった。

 2号車キャデラックVシリーズ.Rは、アレックス・リンが残り7分のところでタイムを更新し、93号車プジョー9X8と5号車ポルシェ963のタイムを上回って4番手に入った。

 LMP2クラスはJOTAの28号車オレカ07・ギブソンがリードし、ユナイテッド・オートスポーツの22号車、プレマ・レーシングの63号車が続いた。

 LMGTEアマクラスでは、ニッキー・ティームがノースウエストAMRの98号車アストンマーティン・バンテージAMRをクラストップに導いた。これにGRレーシング86号車ポルシェ911 RSR-19、木村武史も乗り込むケッセル・レーシング57号車フェラーリ488 GTE Evoが続き、トップ3を形成している。

 なお、セッション終了時の赤旗に加えて、フリープラクティス3では2回のフルコースイエローが出されている。

 1回目は、4号車ヴァンウォール・バンダーベル680がピットを出た直後に何からのトラブルから停止したため。2度目はセッション中盤、Dステーション・レーシングの777号車アストンマーティンがターン17でスピンしたため、FCY導入となった。

 現地ではこのあと、18時30分(日本時間17日7時30分)より、決勝スターティンググリッドを決する予選のセッションが行われる。