アニメイト池袋本店オープニングセレモニー、関智一が兄沢命斗ボイスの再収録を訴える
2023年03月16日 15:45 コミックナタリー
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1983年3月、東京・池袋サンシャインシティの前に1号店である池袋店をオープンしたアニメイト。今回のリニューアルでは、池袋本店がある豊島区の掲げる“まち全体が舞台の誰もが主役になれる劇場都市”の実現に貢献することを目指す。売り場面積は約2倍に拡大。またアニメイト初となる、舞台や朗読劇が楽しめるアニメイトシアターや、アニメ、マンガ、小説などの世界観を表現した展示スペースが新設された。
オープニングセレモニーには、島本和彦が生み出したアニメイトの宣伝キャラクター「アニメ店長」の兄沢命斗役・関智一、アニメ好きで知られるROLAND、アニメイト代表取締役・藤樹潤氏、アニメイト池袋本店店長・上村智佳子氏が参列。最初の挨拶で藤樹氏は、「先日ご逝去されました豊島区の高野（之夫）区長も、アニメイト池袋本店がリニューアルオープンしたら、目の前の公園に世界中の人が来て賑わってくれる。楽しみにしていますとおっしゃっていました。ご覧いただけないのは大変残念ではありますが、高野区長にも喜んでいただけるアニメイトができたと思っております」と思いを馳せた。
アニメイトとは20数年の付き合いがあるという関は、「池袋店がサンシャインシティの前にあった当時は、日本全国に店舗を増やして、海外にも進出するんだと、社員の皆さんが夢のように語っている時期で。そこから移転して、今回増設されたビルも増えて、着実に夢を実現させていっている姿に、関わっている者として胸が熱くなる思いがします。お互いに切磋琢磨して、より世界にアニメの素晴らしさを発信していけるとうれしいです」と述べ、兄沢命斗のおなじみの言葉「いらっしゃいませ！ アニメイトへようこそ！」を響かせた。
ROLANDは、今回招かれた理由について「『なんでROLANDなんだ』と思う方も多いかもしれないんですが、父がアニメ関係の仕事に就いてまして、普段からアニメには慣れ親しんだ生活をしております」と説明。最近、経営者として若い社員との付き合い方、マネジメントに悩んでいたことを明かし、「そのときに頼りにしたのが、自己啓発本でもマネジメント教本でもなく『ロウきゅーぶ！』でした。袴田ひなたがかわいい……というのはちょっと置いときまして、このようにアニメは、時には教本として、時には友人として、時には心の支えとして、時には嫁として存在してくれますよね。そんな素晴らしきアニメ業界のトップ選手として君臨するアニメイトさんのイベントに招かれたこと、非常にうれしく思っています」と喜ぶ。そして「地球広しといえど、世の中には2種類の場所しかないと思っております。それはアニメイトかそれ以外か。ありがとうございました」と言葉を結んだ。
続いて関、ROLAND、藤樹氏、上村氏がステージの前に立ち、テープカットを実施。10年前のアニメイト池袋本店の移転リニューアル時にも、関がセレモニーに登壇したことに触れると、ここ10年間のアニメの変化について話が及ぶ。関は「アニメだけじゃなくて、そのほかの分野にも声優さんが進出する機会をいただけて。それもひとえにアニメの人気があってこそ。だって、大河ドラマに出させてもらえるんですよ？ そのぐらいアニメのパワーがすごいですよね」と言い、「スタッフさんの接し方が昔に比べたら、すごく優しくなりました。仕事先でも『アニメを観て育ってきました』と言ってくださる方が多いので、そういうところでもアニメに救われています」と語った。
まさにアニメを観て育った世代であるROLAND。「よくギャップがあると言われるんですけど、歌舞伎町はすごくタフな世界なので2次元しか愛せないなっていう気持ちです。仕事の空き時間にアニメを観ているというよりも、アニメを観ている空き時間に働いています。帰ってすぐにアニメを観たいですね」とアニメへの愛を伝えた。
さらに関が声を務める兄沢命斗役の話題も。関が「アニメイトのマスコットキャラクターなのに、意外と虐げられているというか。今もアニメイトがオープンするときと閉店するときには、歌やナレーションをかけていただいているんですが、そのナレーションが『ありがとうございます、僕も誕生して10周年を迎えました』と、今年で（兄沢命斗が）誕生してから23年経つのに、ずっと使い回しなんですよ。そこだけなんとかしてほしいです。せめて店舗を新しくするのなら、ナレーションも録り直してほしい。ね？ 社長」と訴える。それを受けて藤樹氏は「大変申し訳ございません」と謝罪。関は「そのときは割高でお願いします」と返し、笑いを誘った。
最後に関は「我がアニメイト池袋本店をぜひご贔屓によろしくお願いたします」と挨拶したうえで、「またここで会おう！ 俺と君との約束だ！」と兄沢命斗の声でコメント。ROLANDは自身の大事にしている言葉を用意したと言い、「二流は期待に応えられない。ですが、一流は期待に応える。でも超一流は、その期待を超えるというところで、実際に（アニメイト池袋本店を）見てもらえたら、期待を超える、そんな世界が広がっていると思いますので、皆さんぜひ楽しんでください」とつなげ、セレモニーは締めくくられた。
