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レジンを折り紙のように使用 レジンペーパーアートの世界

2023年03月15日 12:01  おたくま経済新聞

おたくま経済新聞

レジンを折り紙のように使用 レジンペーパーアートの世界

 UVレジンという紫外線で固まる樹脂を薄く均一に伸ばして固め、折り紙のようにして作った作品を投稿しているTwitterユーザーのGadgetさん。透明で色鮮やかな美しい薔薇や鶴に目を奪われます。


 作品を見た人たちからも「淡く繊細で素敵」「レジンを折るという発想なかった」などの声が寄せられ、絶賛されています。


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 「おそらく私以外にやっている人がいないので、レジンペーパーアートという技法で普段は呼んでいます」と、自身の作品について語るGadgetさん。たしかに、このようなレジンアートは見たことがありません。


 作り始めたきっかけなどは何だったのでしょうか。レジンペーパーアートの魅力などについても、詳しく話をうかがいました。


■ 2022年12月にレジンペーパーアート開始

 レジンペーパーアートを始めたのは、2022年12月。Twitterの企画でレジンのみで立体物を作ることになり、「なんとかモールド(レジン用の型)を使わずに立体作品を作れないか」と考えたのが始まりでした。


 当時「レジンを薄く伸ばしたら折り紙のようにできるかもしれない」とひらめき、さっそく作業を開始したそうです。


■ レジンを均等に広げるのが一番大変

 作品を作る上で大変なことは、レジンを均等な厚さに伸ばして広げること。薄すぎてもくっついてしまい、逆に厚すぎると「パキッ」と折れてしまうのだとか。


 さらにムラがあると折り紙のようにならないので、ちょうど良い厚さに手作業で伸ばすことが一番大変であり、苦労する部分だといいます。



■ 気泡ができないよう慎重に……

 こだわっている点は「色を付ける時に気泡が入らないようにすること」とGadgetさん。


 レジンを均等な厚さに伸ばして折り紙のようにした後、色付きのレジンで色を塗ります。その時に、筆の気泡がのらないように慎重に色付けをしているそう。


 完成までにかかる時間についても聞くと、それぞれ違うものの「鶴」の場合は丸1日かかったといいます。


■ 一番の魅力は「透明感」

 このような苦労やこだわりを経て完成するレジンペーパーアート作品。


 一番の魅力は透明感で、折り紙をレジンコーティングした時には出ない「完全透明な作品」ができるのだとか。経年劣化でコーティングが剥がれたりすることもないと語ります。


 今後は「レジンペーパーの作品をもっと広めていきたい」と目標を掲げるGadgetさん。今回、作品を見た多くの人から温かい言葉をもらい「とても嬉しかった」と喜びをにじませます。


 「次は創作折り紙や、もっと花弁がたっぷりついているようなお花の作品をレジンペーパーアートでやってみたい」と創作意欲を燃やしていました。



※訂正:初出時タイトルで「レジン」とすべきところ「レンジ」と誤って表記しておりました。訂正しお詫びいたします。


<記事化協力>
Gadget(ガジェット)さん(@GsMapleFactory)


(佐藤圭亮)