先月22日、アメリカ在住の男性記者が連続銃乱射事件の取材中に銃撃に遭い命を落とした。男性は生前、婚約者との間に子供を授かることを強く望んでいたそうだ。そこで婚約者だった女性は亡きパートナーの遺志を継ぐため、遺体から精子採取を行い、体外受精で子供をもうけることを決意したという。米ニュースメディア『Good Morning America』『New York Post』などが伝えている。
不妊治療学会誌「Journal of Fertility and Sterility」によると、精子採取は死後24時間から36時間以内に行わなければ妊娠の成功率が下がるというデータがあるそうだ。ちなみにこの処置が初めて行われたのは1980年のことだが、倫理的および法的な問題が考慮されるため現在も一般的ではないという。
画像は『Good Morning America 2023年3月7日付「Fiancée of slain reporter speaks out on decision to have his child via IVF」(Courtesy of Casey Fite)(Jonathan Galed/AP)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 上川華子)