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東京クリエイティブサロン2023が3月17日に開幕 東コレと共催のオープニングイベント開催

2023年03月14日 17:32  Fashionsnap.com

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左から、TOKYO CREATIVE SALON ファッション統括ディレクター 松井 智則/デザイナー・アーティスト 平本 ジョニー/日本ファッション・ウィーク推進機構 事務局長 古茂田 博/日本ファッション・ウィーク推進機構 理事長 三宅 正彦/TOKYO CREATIVE SALON 会長 廣内 武/TOKYO CREATIVE SALON 統括クリエイティブディレクター 齋藤 精一

Image by: FASHIONSNAP
 3月17日から開催される国内最大級のファッションとデザインの祭典「東京クリエイティブサロン2023」(以下、TCS)と、3月13日からスタートする東京のファッションウィーク「Rakuten Fashion Week TOKYO 2023 A/W」の開幕に先駆け、共催のオープニングイベント「Re-Designing TOKYO Night Culture」が3月11日に開催された。TCSは、丸の内・有楽町、日本橋、銀座、渋谷、原宿、羽田の6エリアを中心に様々なイベントが予定されている。

 TCSは、東京をパリ、ミラノ、ニューヨーク、ロンドンに次ぐファッション都市に位置付けることを目指し2020年にスタートした国内最大級のファッションとデザインの祭典。オープニングイベント「Re-Designing TOKYO Night Culture」のオーガナイザーは、デザイナーでミュージシャンの平本ジョニーが務めた。入場パスには、服をつくる際に発生した「残生地」から生まれた「REBEL FOR THE FUTURE」のパッチを採用。REBEL FOR THE FUTUREは、DEPTのオーナーでアクティビストとしても知られるeri やDJ / ComposerのMars89らによるプロジェクト。TCSでは、企画実施店舗で募金した参加者に「PEACE パッチ」を配布する。

 イベントには、「Rakuten Fashion Week TOKYO」を主催する日本ファッション・ウィーク推進機構(以下、JFWO)の古茂田博 事務局長や、旧(株)ライゾマティクス(現アブストラクトエンジン)を設立し、現在は同社の社内アーキテクチャー部門「パノラマティクス」を主宰する、TCSの統括クリエイティブディレクター齋藤精一らが登壇。古茂田事務局長は、3月13日から東京都でのマスクの着用が個人の判断になることにも触れ、「Rakuten Fashion Week TOKYO」とTCSがコロナ前に近い状態で東京の街を巻き込んで大きな盛り上がりを見せることに期待を込めた。齋藤は、今回からファッション領域だけでなく広くデザイン領域も巻き込みながら展開するTCSが、日本を象徴する桜の季節に東京の各エリアで行うことで、東京のクリエイティビティを強く発信していけると自信を覗かせた。
 このほか、各取り組み・共創の統括は、経済産業省とともに、プレミアムフライデー運動の立ち上げにも関わった博報堂の浜野良太が担当。ファッション領域の統括は、アッシュ・ペー・フランスから独立し、国内外約50ブランドのPRやブランドコンサルティングに携わる、ワンオー(ONEO)の松井智則代表取締役が手掛ける。松井は、「Rakuten Fashion Week TOKYO」がプロやバイヤー向けの限られたものであったのに対し、TCSは誰もが見ることができることをコンセプトにしているとし、ファッションショーを一般客が楽しめるものにしたいと語った。
 また、イベントにはTCSに参加するデザイナーも来場。「リコール(Re:quaL≡)」の土居哲也は、ファッションと社会の距離をどのようにして近づけることができるか、社会問題に向き合うブランド初の試みとしてdocomoと共同で発表する「東京歩きスマホコレクション」への挑戦についての意気込みを語った。「ミューラル(MURRAL)」の村松祐輔は、「フィジカルでのランウェイショーが戻ってきている中で、ファッションでコミュニケーションを生み出す場としてランウェイを重要視している」とし、フィジカルショーの盛り上がりに期待を込めた。


東京クリエイティブサロン2023開催概要
 第4回となる今回のTCSは、3月17日から31日にわたり、丸の内・有楽町、日本橋、銀座、渋谷、原宿、羽田の東京の主要6エリアを舞台にファッションをはじめ、プロダクトやマテリアル、ソーシャル、メディア、工芸、建築、インダストリアルなど、様々な領域のトップクリエイターを巻き込み、地域や民間企業と連携して様々なイベントを実施する。3月17日から26日までの間、6エリアに出現するキューブ形のインスタレーションでは、映像作品の公開や冊子の配布が行われ、イベント情報のインフォメーションスポットとしての役割も担う。
日本橋エリア
 江戸時代の日本橋は、五街道の起点として、日本全国から人・モノ・コトが集まり、それらの交流によって新たなカルチャーが生み出されてきた。日本橋エリアでは、メイン会場の「コレド室町テラス大屋根広場」でファッション、フード、アートなどの多様な領域のトップクリエイター5人が次に流行ると思うモノやコト、自身の作品や次回作をセレクトし、展示・体験・販売を行うサステナブルなマーケット「明日の日本市」を開催する。キュレートするのは、建築家・起業家の谷尻誠、フードエッセイストの平野紗季子、アーティストのとんだ林蘭、「アンリアレイジ(ANREALAGE)」のデザイナー森永邦彦、アーティスト、プログラマー、DJの真鍋大度。キューブ設置箇所:日本橋エリアCOREDO日本橋  西口エントランス横

丸の内・有楽町エリア
 丸の内・有楽町エリアは、日本有数のオフィス街でありながら、多くのファッションやグルメ、アートも集まる街。今年は「PASSION for PASSION-これからを創る才能に、熱視線を。」をテーマに掲げ、注目すべき次世代のクリエイターを集結させる。3月18日の小山薫堂が登壇するオープニングイベントに始まり、街全体を巻き込んだファッションショーなどのイベントを展開する。3月25日には、世界で活躍する若い才能を発掘するためのコンクール「Next Fashion Designer of Tokyo」を開催。今年度は「フリー部門」と障がいのある方にとって着心地が良くファッション性の高い作品を選ぶ「インクルーシブデザイン部門」の2部門で構成され、都内から700件の作品が集まった。キューブ設置箇所:丸の内・有楽町エリア丸ビル外構部

銀座エリア
 世界中のファッションブランドが集まると共に、歴史ある百貨店やショップが並ぶ街並みを持つ伝統と革新のファッションが共存する銀座エリアは「GINZA LOVES FASHION」をテーマにコンテンツを展開。街中の商業施設などをカラフルなグラフィックアートで彩る。このほか、3月18日と19日の2日間は、商業施設等で配布されているパスを入手し店頭で提示すると、参加店舗で特別サービスを受けることができるイベントを開催する。キューブ設置箇所:銀座エリア東京メトロ銀座駅 B2出入口付近

渋谷エリア
 渋谷エリアは、「ENCOUNTER」をテーマに展開。「コロナ禍の約3年を経て圧倒的に失われた、人・コト・モノとの出逢いを繋ぎ直す」をコンセプトに掲げる。創設100周年を迎える文化服装学院とのコラボレーションによるランウェイショーなど、多様なパートナーとのコラボレーションで、ランウェイ・アート施策・ファッションイベントなどを企画する。キューブ設置箇所:渋谷エリアPickUpランキン 渋谷ちかみち 渋谷駅地下2階コンコース ハチ公改札前

原宿エリア
 ファッションの発信力が強い渋谷・原宿の街全体を繋げ「SHIBUYA HARAJUKU FASHION FESTIVAL」(シブハラフェス)を開催。「Rakuten Fashion Week TOKYO」の会期に合わせ、渋谷・原宿エリアのショップと連動しディスカウント、ドリンクサービスなど、オリジナル企画を用意するほか、コレクションブランドによるファッションショーも開催される。キューブ設置箇所:原宿エリアラフォーレ原宿前

羽田エリア
 TCS初参加となる羽田エリアのテーマは、「Fashion & Design take off from HANEDA」。東京・日本の空の玄関口、羽田空港で飛行機の離発着を見ながらのロケーションで行われるトレードショーは、元roomsのプロデューサーが演出。デザイナー坂部三樹郎プロデュースによる展示や、学生たちによるファッション展示なども行われる。キューブ設置箇所:羽田エリア羽田空港第2ターミナル5階 FLIGHT DECK TOKYO


■東京クリエイティブサロン:公式ホームページ