パチンコホールの時給って少し前までは他の仕事と比べて大分高くて魅力だったんだけど、最近は他業種の時給もそれなりに上がってきていて、そのアドバンテージも弱くなってきている。
もちろん今でも時給としては十分高額だし、地方であっても適当に(と言ったら失礼ですが)働いてるだけで、25~30万ぐらいは毎月稼げるはず。学生さんだとか、副業として働きたい社会人だとか、夢を追う人にとっては、パチンコホールでの仕事は良いお金稼ぎになるだろう。
シフトの自由も割と利くホールが多いので、急な休みにも対応可能というケースも珍しくない。なんだかんだ、バイトの欠員が出ても社員がどうにか回すものだし、何なら近隣のグループ店からヘルプを呼ぶなんてこともできるので。今日はちょっと、そんなパチンコホールの時給についてのお話を一つ。(文:松本ミゾレ)
パチンコを打つよりもパチンコ店で働いたほうが稼げる!?
僕は地方在住だけど、近隣のホールのアルバイト募集広告を見ると、時給は昼番が1100~1300円だ。これが都内なら昼番1500円程度というのが概ねの相場。もちろんバイトであっても経験を積めば時給もアップするし、夜番になるともう少し高くなるが、そうは言っても今の時代、下手するとその辺の飲み屋で働く方が稼げたりする。
そんな中、とあるパチンコチェーンが3月下旬に神奈川県に開店予定のホールで、オープニングスタッフを「時給1850円~」という破格の時給で募集していて、ネット上でも話題になっていた。しかも土日祝日と、平日の18時以降は「1950円~」となっている。
もちろんあくまでも新規オープンからの一定期間だけの数字。6月中旬までだ。だが、それにしたってこれだけの時給があれば、フリーターだったりニートをしている人ならがっつり稼げそうではある。ネット上でも「パチンコを打つよりパチンコホールで働いたほうが稼げる」といったような言われ方をしていた。
オープニングスタッフは人見知りにもぴったり
オープンに伴うボーナス期間終了後は、近隣ホールと比較してそんなに違いはないんだけど、一時的であっても高い時給って魅力的だよね。時給が高い時期だけ稼ぐってのもいいし。
あと、この募集がオープニングスタッフという点も悪くない。パチンコホールの新店立ち上げの際のスタッフって、かなりの“準備期間”があるのだ。
僕自身は高卒でパチンコホール企業に入社したが、まずは横須賀に新規オープンする駅前小規模ホールに配属された。2003年のことなので、今からもう20年も前のことである(当時の店舗はもう跡形もない)。
3月初旬に入社し、配属されたお店の開店はたしか中旬。それまでに募集をかけたバイトさんたちと一緒になって、筐体の扱い方やシマの配置を記憶したり、接客を学ぶ機会を得ることができた。
まず実戦に出る前に、みんなで練度を高めることができたのはかなり精神的にラクだった。加えて、1つのお店の開店時点から一緒にやっていくスタッフは、社員、バイトの隔てなく結束が高まりやすい。みんなで忙しい中、協力しあうことが自然にできるようになるため、大変心強かった。
それに、既に人間関係ができあがっている中に飛びこむのって緊張するじゃん。休憩中も何話していいか分からんし。オープニングスタッフ同士ならそういうことも生じにくいので、実は人見知りにぴったりなのだ。コミュニケーションは得意ではないけどバイトでがっつり稼ぎたい、という人はこういう求人が狙い目だろう。