終電で寝過ごして終点で目覚めたとき、お金の無い若い時期では特に辛いだろう。千葉県在住で20代後半の男性(ITエンジニア、システム開発・SE・インフラ/年収400万円)は、「専門学生だった時、片道2時間半の通学をしていた頃」、やってしまった寝過ごし経験をこう振り返った。
「最低でも乗り換え3回が必要だったのですが、丸1日、乗り換え先の電車でも寝過ごし続けて学校にたどり着かなかったことが数回あります」
「当時は学生でお金もなかったので、タクシーは使えませんでした」
遠くまで通っていたことがあだとなり、乗り継ぎに失敗し続けたのだろう。さらにこう回想した。
「一番ひどかったのは、千葉県の大原で寝過ごし終電はなし。茂原まで徒歩で戻ったことがあります。 当時は学生でお金もなかったので、タクシーは使えませんでした」
大原駅から茂原まではおよそ25キロ弱、JRなら20~30分だが、グーグルマップによれば徒歩で5時間ほど。お金は無くても体力はあったようだ。
一方で、「横浜駅から袋井駅までの約4時間」と静岡県まで寝過ごした経験を明かすのは、東京都在住で40代前半の男性(専門職、コンサルタント・士業・金融・不動産年/収1700万円)だ。
「当時はアルバイトで終電終わるまで働き始発まで飲み、最後は朝からお酒を提供してくれる横浜駅のプロントで朝10時まで飲みました」
バイト終わりから夜通し飲み続け、なぜ始発で帰宅しなかったのかは謎だが……
「気が付くと見たことのない風景で、袋井駅です」
と隣県まで行ってしまった。袋井は富士山を通り越し、もう少し進めば愛知県に突入しそうな位置である。
「富士山がいつもと異なる方向にあり、途中記念に富士駅で蕎麦を食べて、そのまま横浜駅に4時間かけて帰りバイトに向かいました」
と、こともなげに綴った男性。転んでもただでは起きないタイプだったようだ。