2023年03月10日 07:01 リアルサウンド
『ONE PIECE』に登場する電伝虫といえば、カタツムリのような姿をした生物で離れた場所の仲間と交信できる性質を持っている。ネット上で「まさに天才の発想」「物語の世界観を壊さない設定がいい!」と称賛される電伝虫。その驚きの性能を見ていこう。
そもそも電伝虫は野生の生物であり、電波(念波)を使い仲間同士で通信する性質を持ったカタツムリだ。その電伝虫に受話器やボタンを取り付けることで、特定の電伝虫と電話のように話せるように。作中ではこれまでも通信手段として様々な場面で登場してきた。ちなみに電伝虫の受話器が壊れるシーンもあったが、人間が取り付けたものなので受話器が壊れても電伝虫にダメージはないらしい。
電伝虫は単なる電話としての機能だけでなく擬態機能も持っている。身近な人の姿や特徴などを真似して姿を変えることができるのだ。通信中は相手が話している時の表情や感情を再現しながら声を伝えるシーンも見られた。
ちなみに電伝虫は人に飼われると餌を与えてもらえるので、人に捕まることをいやだと思っていないという設定が明らかにされている。また、しつけ次第ではマナーモードにもでき、音量なども訓練や餌の与え方次第で変更が可能らしい。
生物としての感情を持ちながら、現実世界の電話の役割を果たしている電伝虫。ネット上では世界観を壊さない設定を称える声の他にも、「喋ってる相手の顔を再現するのが凄い」「単純にかわいい」というような声も見られた。
電伝虫にはいくつかの種類が確認されている。たとえば通常の電伝虫よりも小さい子電伝虫。こちらは海外通話はできないが、手乗りサイズの携帯用として使用されている。他にもFAXのように画像を送信できるタイプの電伝虫や、映像を送受信できる映像電伝虫も存在している。
電伝虫の中には一般には出回らない種類もあるようだ。その中のひとつ、黒電伝虫は盗聴用として登場。他の電伝虫の通信を傍受できるタイプだ。そんな黒電伝虫での盗聴対策用として、盗聴妨害の念波を飛ばすことができる白電伝虫も希少種として登場。なお、念派妨害ができる電伝虫としては他にもツノ電伝虫というものも存在している。
一般に出回らないものとしては、ゴールデン電伝虫というものも。こちらは海軍の命令の1つであるバスターコールを発動するための電伝虫。その名の通り金色の見た目をしている。ちなみにゴールデン電伝虫の受信用としてシルバー電伝虫も存在している。
またワノ国ではカタツムリではなくタニシが電伝虫の役割を果たしているようだ。通称スマシと呼ばれるスマートタニシは子電伝虫の一種。タニシには他にもスマシの念波を受け取って他のスマシにその念派を飛ばす親分タニシや、映像電伝虫と同じような役割のタニシも登場している。
これまで多くの種類が出てきた電伝虫だが、ネット上では「まだまだ種類がいそう」「養殖することは可能なのか?」という声もあり、電伝虫に対する想像が掻き立てられている人も多いよう。最終章に入ってますます目が離せない『ONE PIECE』だが、重要な局面でたびたび登場する電伝虫にも今一度注目してみると面白いかもしれない。