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【漫画】犬の散歩をちゃんとしている人に怖い人はいない? ギャップに惹かれるSNS漫画が愛らしい

2023年03月09日 07:41  リアルサウンド

リアルサウンド

『犬の散歩をちゃんとしてる人にこわい人はいないという漫画です』より

 ギャップが人を輝かせることがある。2月下旬、Twitter上で公開された創作漫画『犬の散歩をちゃんとしてる人にこわい人はいないという漫画です』は、タイトル通りのギャップが楽しめるラブコメだ。短編ながらも記憶に残る作品になっている。


(参考:漫画『犬の散歩をちゃんとしてる人にこわい人はいないという漫画です 』を読む


 スマホで可愛らしい犬の動画を眺め、ため息をつく女子高生。犬が大好きだが親の方針で飼うことができず、友人の愛犬を可愛がったり、散歩をしている飼い主に触らせてもらったりして、“犬欲”を満たす日々だ。そんななか、一見怖そうな男性と道端で衝突。慌てながら謝ると、足元には愛らしいワンちゃんがいて……。


 作者のシロマシさん(@siromashi666)は2020年、コロナ禍で仕事の時間が減った際に、友人の漫画家からアシスタントに誘われたことをきっかけに、漫画の制作を始めたという。ギャップが効果的で、犬好きに刺さる本作を描いたきっかけなど話を聞いた。(望月悠木)


■「それが出来るって絶対いい人だろう」


――なぜ『犬の散歩をちゃんとしてる人にこわい人はいないという漫画です』を制作しようと思ったのですか?


シロマシ:もともと、「見えるところにタトゥーが入ってる人はちょっと怖い」と思ってしまっていました。ある日、全身黒い服で背が高く首の後ろまでタトゥーが入っている人が、小さくて白い犬を散歩しているのを見かけたんですよね。その時、「犬の散歩って基本的に毎日しなきゃいけないのに、それが出来てる人って絶対いい人だろう」と思って漫画にしました。


――確かに献身的な優しい人なのかもしれませんね。


シロマシ:はい。私はめんどくさがりな性格なので多分できません。


――主人公の女子高生はきゃぴきゃぴしたビジュアルでしたね。


シロマシ:特にモデルなどはおらず、「全体的に白くて髪がフワっとした女子高生を描きたいな~」くらいで制作しました。また、主人公自身をちょっと犬っぽくしたくて、人懐っこい性格で目は黒目がちにしました。


――怖いお兄さんはどのように作り上げましたか?


シロマシ:実際見かけた人を勝手にモデルにしています。花柄のタトゥーにした理由ですが、正直タトゥーに関しては詳しくないので、ただ画像検索でいろいろ見ていた時に花のタトゥーがすごく美しかったので参考にしました。


――お兄さんだけでなくワンちゃんも可愛かったですね。


シロマシ:両親が飼っているキャバリアを参考にしました。「甘えん坊で人懐っこいキャバリアのかわいさを飼っている人に共感してもらえたらな」という気持ちもあります。


――シロマシさんは強面の男性のイラストを多くアップしていますが、シロマシさんが考える強面の男性の魅力を教えてください。


シロマシ:見た目がちょっと怖いキャラクターが好きな子に優しかったりするのが大好物なので、そういうギャップが作りやすいのが魅力だと思っています。悪役キャラを好きになることが多く、「自分がかっこいい」と思えるキャラを作ろうとすると、ほぼ無意識に目つきが悪そうなキャラになります。


――「ここが上手くなれば、強面の男性をより魅力的に描けるのに…」といったポイントはありますか?


シロマシ:体格差をうまく描けるようになりたいです。筋肉の描き方を勉強中です。


――今後の活動について教えてください。


シロマシ:まだ全然宣伝できるような段階ではないですが、現在読み切り企画をいただいており、制作している最中です。いつかお知らせできる時が来たらTwitterに投稿します。趣味でTwitterに投稿したりpixivにアップしているシリーズがあるのですが、そちらも続きを描いていきたいと思ってます。


(望月悠木)