客の苦情はすべてが理不尽とも限らないが、なかには驚くようなクレームを付けてくる人もいる。埼玉県の50代女性(事務・管理)は、以前の職場で出会った衝撃的なクレーマーについて明かす。(文:谷城ヤエ)
いきなり届いた手紙「靴の底が取れた信頼していたのにがっかりだ」
以前「老舗のシューズメーカーに勤務していた」という女性は、あるとき勤務先で「事前に電話で連絡する事もなく手紙が添えられた靴が届いた」と振り返る。手紙にはこんなクレームが書かれていた。
「履いていた靴の底が取れた信頼していたのにがっかりだ。作りが悪いので無料修理をお願いします」
突然の手紙に驚いたことだろう。だが、箱を開けるとさらに衝撃的なことがわかったのである。
「開けて見てみると、革の変色箇所・しわの状態・革靴の減り具合から、数年履いていてくたびれているのがわかる」
「物は使っていれば壊れるのに半永久的に使えるわけない。本人もダメ元で送りつけたんじゃないかなと思った」
ある程度使ってから申し出るとはあまりにも非常識だ。修理してもらえたらラッキーとでも思っていたのだろうか……。
「使って壊れたらクレーム入れる人がいると聞いた事はあるが、本当にいる事に驚いた」
と呆れた様子で綴っていた。