3月7日、トムスは新たな若手レーシングドライバー育成プログラム『トムス・フォーミュラ・カレッジ・スカラシップ(TFC-S)』の設立を発表した。
1974年の設立以来、レースを通じてモータースポーツの発展とモータリゼーションの活性化を目標に活動してきた国内屈指の名門チームであるトムス。その長い歴史のなかでは、数多くの優秀なレーシングドライバーの発掘および育成も手掛けており、中嶋一貴、大嶋和也、坪井翔、宮田莉朋といったドライバーたちがトムスからトップドライバーとしての道を駆け上がった。
そんなトムスは、国内はもちろん、世界のトップレースシーンにも多くのレーシングドライバーを輩出してきたが、その活動をより具体的にシステム化したプログラムが、今回発表されたTFC-Sだ。
このTFC-Sは、若手レーシングドライバーのなかから将来性のあるドライバーを発掘し、その成長をサポートするというトムス独自のドライバー育成プログラムになっている。
プログラムではFIA-F4への参戦を軸にしながら、シミュレーターなど、トムスの持つリソースを最大限に活用しながらドライビングのスキルアップを図るとともに、コーチングやカウンセリングなども実施し、まずは育成ドライバーとして全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権へのステップアップを目指す。
そして将来的には、スーパーGTや全日本スーパーフォーミュラ選手権といった国内トップカテゴリーで活躍するトムスのレーシングドライバーとして活躍することが目標にされている。
今回の発表にトムスは、スカラシップメンバーについては随時選出していく予定だとしている。名門トムスが手掛ける育成プログラム『TFC-S』の今後に注目したい。