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「変なホテル」に泊まってみた いったいどこが変なの?

2023年03月06日 15:41  おたくま経済新聞

おたくま経済新聞

「変なホテル」に泊まってみた いったいどこが変なの?

 出張先や旅行先で多くの方が利用する「ビジネスホテル」。素泊まりだけでよいという方にはコストも安くウレシイホテルではありますが、当たり外れも多いのが玉にキズ。“変なホテル”にだけは泊まりたくないですよね。


 ところがホテル名からして「変なホテル」という、変わったホテルが存在しています。名前だけ聞くと、ちょっと異質で、とっつきにくいホテルなんじゃないか?と思います。筆者もそう思っておりました。


 しかし、実際泊まってみるとそうでもなかったのです。でもやはり普通じゃなかった……。


【その他の画像・さらに詳しい元の記事はこちら】


■ 「変なホテル」の何が変?

 変なホテルは「HISホテルホールディングス」が運営しているホテルグループです。東京以外にも「変なホテル仙台 国分町」、「変なホテル大阪 なんば」など全国展開されています。


 特徴としては、エントランスに先端テクノロジーを積極的に導入した「ロボット」や「受付システム」などが存在している点。入ってしょっぱなから来客を驚かせる一風変わったホテルなんです。


 ただ単純に宿泊したいという方にとっては、そのようなアトラクションは少々とっつきにくいのではないか。そんな懸念をもちつつ、プライベートで先日「浜松町」に宿泊してみました。


■ 変なホテル「浜松町」に泊まってみた

 変なホテル「浜松町」の外観は、一見すると普通のビジネスホテル。奇をてらった感じはありません。ほっと一安心。


 しかし、中にはいると……居ました!噂のロボットの登場です。リアルに作られているので、ちょっと怖い。これが「変なホテル」と名付けられたゆえんなのか……とまじまじと見てしまいました。


 そして目の前に立つと、横のタッチパネルでチェックインを済ませてくださいというアナウンス。流れとしては一般的なホテルとおなじです。受付のホテルマンがロボットであるという点以外は……。


 ちなみにロボットと話すなどのコミュニケーションは取れないので、素直に横の端末でチェックインを済ませます。


 簡単に手続きを済ませ、「ルームキー」を発行し、そのままエレベーターで客室へ向かいます。はたして、客室はどんな感じなのでしょうか。



■ 客室に向かう

 エレベーターで指定のフロアまで上がり、客室へ向かいます。廊下は至って普通のホテル。


 部屋についたら、エントランスでもらった「ルームキー」を使って入ります。この辺もスムーズで、なんら変なところはないようです……。


■ 客室は普通

 部屋の鍵を開け、中を覗いてみます。「変なホテル」の客室はどんな部屋なのだろうか……。


 入ってすぐの壁のドアをあけると「ユニットバス」と「トイレ」。奥に「ベッド」と「テレビ」などが置かれた意外にも普通の客室。


 ベッドに近づくと、やはり普通。「変なホテル」という名前から想像して、とんでもなくハイテクな客室を想像しましたが……なんとも拍子抜け。


 室内に関して特筆すべき点はないのか……何かないか一応さがしてみたところ、あるにはあったのが消臭・脱臭や衣類のケアが行える「LG Styler(LGスタイラー)」という装置が置かれていたこと。この点はちょっと他のホテルとは違うかなぁ、と考えてしまいました。


 さて、続いてユニットバスはどうでしょうか。


■ ユニットバスも普通

 ユニットバスのほうも、わりと一般的なもの。特にこれと言って特筆すべき点はなく、奇抜さよりも使いやすさを重視しているようです。



■ 無料Wi-Fiはもちろんあった……これも普通……

 もちろん「無料Wi-Fi」でインターネットに接続することも可能。持ち込んだPCで作業が捗るわけです。


 電子ポットやコップなどもありますので、自由に使えます。オリジナルのコップはデザインがかわいい。


 さて、気になっていた「LGスタイラー」。


 この機械は、ワイシャツや、スーツなどの衣類がケアできる、LGエレクトロニクス・ジャパン 製のマシン。消臭・除菌以外に衣類のしわとりもできるそうですが、ちょっとしたタンス1個分ほどのでかさ。


 客室のスペースを考えるなら、なくてもいいような?記事の掲載許可を得るついでに、設置した狙いを「変なホテル」側にきいてみたところ、「宴席での焼肉やタバコのにおいなどがスーツについてしまった場合、活用できるのではないか」と考えたそうです。


 その発想、たしかにドンピシャ!!チェックイン後飲みに出かけて帰ってきたら、本当に衣類のニオイがヤバかったので助かりました。


 使った感想としては、よくあるニオイでごまかすスプレーとは別次元の仕上がり。翌日人に会う予定のある人からは特に重宝されそうです。



■ 受付の奇抜さと普通すぎる「客室」 このギャップは?

 以上、「受付」の奇抜過さと、普通過ぎる「客室」とのギャップがありすぎる「変なホテル」。一体なぜこんなギャップが生まれたのでしょうか。


 この点について「変なホテル」側にさらにうかがうと「客室は休む場所でもあるのであえて普通に設えている」とのことでした。


 たしかに、客室も「変な客室」だと、体が休まらないですからね……本当に安心しました。


 ということで、入り口はちょっと「変なホテル」でビビってしまいますが、客室は至って普通。「変なホテル」という名前だけでためらっていた方は、どうか安心してください。


<参考>
変なホテル浜松町


(たまちゃん)