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東京藝術大学の「買上」作品にフォーカス、巨匠の卒業制作100件が揃う企画展が開催

2023年03月06日 12:02  Fashionsnap.com

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[絵画]横山大観 《村童観猿翁》 明治26 (1893)年 東京藝術大学蔵


 東京藝術大学による買い上げ作品を展示する「買上展 -藝大コレクション展2023-」が、東京藝術大学大学美術館で開催される。会期は3月31日から5月7日まで。

 「買上」は、卒業および修了制作の中から、各科ごとに特に優秀な作品を選定し買い上げることを指す。同大学の前身にあたる東京美術学校で始まった制度で、東京藝術大学では1953年から70年間で約1万件を買い上げてきた。横山大観や和田英作、高村光太郎といった巨匠たちの代表作は買上作品であるが広く知られておらず、同展では歴史とともに変化を遂げてきた買上作品を通じて、日本における近現代美術史の誕生を紹介するという。
 会場では、約1万件の所蔵作品から100件を全2部構成で展示。明治から昭和前期までの東京美術学校の卒業制作を中心に紹介する第1部「巨匠たちの学生制作」では、横山大観の「村童観猿翁」や菱田春草の「寡婦と孤児」、和田英作の「渡頭の夕暮」、小磯良平「彼の休息」、東山魁夷の「スケート」、高村光太郎の「獅子吼」といった約50件を揃える。第2部「各科が選ぶ買上作品」では東京藝術大学が買い上げてきた作品を展示。河嶋淳司や櫃田伸也、丸山智巳をはじめとする作品を学科ごとに分けて展示し、同大学の美術教育の歩みを振り返る。

■買上展 -藝大コレクション展2023-会期:2023年3月31日(金)~5月7日(日)所在地:東京都台東区上野公園12-8 東京藝術大学大学美術館 本館 展示室1、2、3、4時間:10:00~17:00(※最終入館時間は16:30)休館日:月曜日(※5月1日は開館)観覧料:一般1200円、大学生500円(※高校生以下や18歳未満、障がい者手帳保有者とその介護者1名は無料)電話:050-5541-8600 (ハローダイヤル)備考:当日入場も可能だが、状況に応じて変更および入場制限等を実施する可能性あり。公式サイト