ボシュングがポール・トゥ・ウインで初優勝。岩佐歩夢4位【FIA F2第1戦サクヒール レース1】
2023年03月04日 23:10 AUTOSPORT web
決勝レース1のグリッドは前日に行われた予選トップ10のリバースグリッドで決定され、10番手タイムを記録したボシュングがポールシッターに。2番グリッドはロマン・スタネ（トライデント）、3番グリッドはアーサー・ルクレール、そして4番グリッドには岩佐というダムス勢が2列目に続いた。
23周で争われるレース1は、現地時間16時15分に気温26.7度、路面温度36.1度というコンディションで幕を開けた。レースのスタートでは2番グリッドのスタネが遅れ、ルクレールと岩佐のダムス2台がポジションを争うと、ターン8で岩佐が2番手の座を手にする。
トップのボシュングは岩佐に1.5秒差をつけて逃げにかかるが、2番手の岩佐は2周目に1分48秒017というファステストラップを記録してボシュングとの差を縮めていく。
その後方ではルクレールをビクトール・マルタンス（ARTグランプリ）がかわして3番手に上がると、予選最速タイムを記録し10番グリッドからスタートのテオ・プルシェール（ARTグランプリ）がファステストラップを記録しながら5番手にまで上がってくる。
勢いの止まらないプルシェールは5周目のターン1で一気にルクレールを仕留め4番手にポジションを上げ、自身のファステストラップをさらに更新する速さを披露しながら前車を追う。
上位3台は1秒間隔で走行を続けるが、プルシェールの追い上げに反応した3番手マルタンスがペースを上げ、9周目のターン1で一度前に出るが、岩佐も譲らずターン8で再びマルタンスをかわして2番手を取り戻す。
この争いでトップのボシュングは岩佐との差を3秒ほどに広げる格好に。2番手争いは6番手のユアン・ダルバラ（MPモータースポーツ）までがDRS圏内での争いを繰り広げる。岩佐も必死に2番手を守っていたが、13周目にマルタンスに先行を許すと、プルシェールとデニス・ハウガー（MPモータースポーツ）にも接近を許す展開に。
ペースの上がらない岩佐は、14周目の最終コーナー進入でブレーキをロックさせてしまい、プルシェールをかわしてきたハウガーに先行を許し4番手後退を余儀なくされる。しかし、前半戦でタイヤを酷使していたプルシェールは徐々に岩佐から離されてしまい、6番手ユアン・ダルバラ（MPモータースポーツ）とバトルを繰り広げる。
22周目には3番手ハウガーが2番手マルタンスをオーバーテイクし順位を上げるが、トップまでは届かず、10秒差をキープしたボシュングがF2参戦7シーズン目での初優勝のトップチェッカーを受けた。岩佐は順位を守り4位フィニッシュ、以下プルシェール、ダルバラ、クッシュ・マイニ（カンポス・レーシング）、エンツォ・フィッティパルディ（ロダン・カーリン）までが入賞となった。
2023年FIA F2第1戦サクヒールの決勝レース2（フューチャーレース）は日本時間5日19時20分にスタートが切られる予定だ。
■2023年FIA F2第1戦サクヒール スプリントレース（決勝レース1） 正式結果
Pos.No.DriverTeamTime/Gap125R.ボシュングカンポス・レーシング41'50.59721D.ハウガーMPモータースポーツ10.84836V.マルタンスARTグランプリ16.162411岩佐歩夢ダムス24.49455T.プルシェールARTグランプリ29.70962J.ダルバラMPモータースポーツ30.901724K.マイニカンポス・レーシング41.54184E.フィッティパルディロダン・カーリン43.06593Z.マロニーロダン・カーリン44.1351023J.コレアファン・アメルスフォールト・レーシング48.5401114J.ドゥーハンインビクタ・ビルトゥジ・レーシング49.2511212A.ルクレールダムス50.1641320R.スタネトライデント50.625149J.クロフォードハイテック・パルスエイト52.283158O.ベアマンプレマ・レーシング53.7521621C.ノバラックトライデント54.607177F.ベスティプレマ・レーシング54.6451816R.ニッサニーPHMレーシング・バイ・チャロウズ1'04.4861917B.ベナビデスPHMレーシング・バイ・チャロウズ1'08.7682010I.ハジャルハイテック・パルスエイト1'13.3232115A.コルデールインビクタ・ビルトゥジ・レーシング1'13.8002222R.フェルシュフォーファン・アメルスフォールト・レーシングDNF
