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SBK開幕戦に登場したニューマシンの細部を特集。2023年型BMW M1000RR編/第1戦オーストラリア

2023年03月04日 15:40  AUTOSPORT web

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ROKiT BMW Motorrad WorldSBK TeamのBMW M1000RR/2023SBK第1戦オーストラリア
 2023年のスーパーバイク世界選手権(SBK)が2月24~26日にフィリップ・アイランド・サーキットで開幕した。そんな第1戦オーストラリアでお披露目された2023年型マシンを写真を交えてお届けする。後編はBMWだ。

■BMW M1000RR
 今年からフェアリングを大きく変更してきたM1000RRだ。白から黒いカーボン地に変更したのがワークスとなるROKiT BMW Motorrad WorldSBK Teamのマシンとなる。

 Bonovo Action BMWのマシンにもカーボン地が見えるが、白いラッピングが多く使用されている。ワークスとの違いはエキゾーストのカバーの大きさだろうか。モニターを眺めているのはギャレット・ガーロフだ。

 正面から見たアッパーカウルはこのような形で、空力パーツがMotoGPのような大きさだった。また、ど真ん中のエアインテークもMotoGPマシンを思わせる形状となっている。

 カウルはフロント、左右、アンダーカウルの4つに分かれるようで、マシン整備の際はスタンドに立てかけられていた。奥には給油機も確認できた。

 カーペットに置かれたアッパーカウルで箱型のウイングの形状が見えたが、やはりMotoGPマシンのようだった。

 カウルを外したM1000RRの右側だ。往年のS1000RRからM1000RRまで大きな変更はないように感じる。他メーカーのマシンと比べて配線はすっきりしている印象だ。

 前方からと左斜め前から見たM1000RRはこのようになっている。

 Bonovo Action BMWのマシンのリヤ回りだ。リヤフェンダーにはスリットが入っている。

 アンダーカウルにはウイングなのかフィンなのか、空力パーツが装備されている。また、リヤに空気を流す穴も空いている。

 市販車にはそもそもアンダーカウルがリヤまでないが、チームプレゼンテーションの際のマシンとも異なるため、第1戦から新たに投入されたパーツであることがわかる。

 スコット・レディング(ROKiT BMW Motorrad WorldSBK Team)の走行時。フロントウイングやアンダーカウルのフィンなど、空力が大いに活躍している様子が伺えた。

 2023年に一番大きな変更を施したBMWだけに、開幕戦は上位争いをできなかったが、今後セッティングや新たな空力パーツにより表彰台争いも夢ではないだろう。

 ちなみに、BMWのピット裏には電動スクーターのBMW CE04が2台停められていた。トリコロールのワークスカラーは販売されていないが、レースファンにはたまらないデザインになっていた。