2023年のスーパーバイク世界選手権(SBK)が2月24~26日にフィリップ・アイランド・サーキットで開幕した。そんな第1戦オーストラリアでお披露目された2023年型マシンを写真を交えてお届けする。後編はBMWだ。
■BMW M1000RR
今年からフェアリングを大きく変更してきたM1000RRだ。白から黒いカーボン地に変更したのがワークスとなるROKiT BMW Motorrad WorldSBK Teamのマシンとなる。
Bonovo Action BMWのマシンにもカーボン地が見えるが、白いラッピングが多く使用されている。ワークスとの違いはエキゾーストのカバーの大きさだろうか。モニターを眺めているのはギャレット・ガーロフだ。
正面から見たアッパーカウルはこのような形で、空力パーツがMotoGPのような大きさだった。また、ど真ん中のエアインテークもMotoGPマシンを思わせる形状となっている。
カウルはフロント、左右、アンダーカウルの4つに分かれるようで、マシン整備の際はスタンドに立てかけられていた。奥には給油機も確認できた。
カーペットに置かれたアッパーカウルで箱型のウイングの形状が見えたが、やはりMotoGPマシンのようだった。
カウルを外したM1000RRの右側だ。往年のS1000RRからM1000RRまで大きな変更はないように感じる。他メーカーのマシンと比べて配線はすっきりしている印象だ。
前方からと左斜め前から見たM1000RRはこのようになっている。
Bonovo Action BMWのマシンのリヤ回りだ。リヤフェンダーにはスリットが入っている。
アンダーカウルにはウイングなのかフィンなのか、空力パーツが装備されている。また、リヤに空気を流す穴も空いている。
市販車にはそもそもアンダーカウルがリヤまでないが、チームプレゼンテーションの際のマシンとも異なるため、第1戦から新たに投入されたパーツであることがわかる。
スコット・レディング(ROKiT BMW Motorrad WorldSBK Team)の走行時。フロントウイングやアンダーカウルのフィンなど、空力が大いに活躍している様子が伺えた。
2023年に一番大きな変更を施したBMWだけに、開幕戦は上位争いをできなかったが、今後セッティングや新たな空力パーツにより表彰台争いも夢ではないだろう。
ちなみに、BMWのピット裏には電動スクーターのBMW CE04が2台停められていた。トリコロールのワークスカラーは販売されていないが、レースファンにはたまらないデザインになっていた。