2023年のスーパーバイク世界選手権(SBK)が2月24~26日にフィリップ・アイランド・サーキットで開幕した。そんな第1戦オーストラリアでお披露目された2023年型マシンを写真を交えてお届けする。中編はドゥカティだ。
■ドゥカティ パニガーレV4 R
2022年チャンピオンのアルバロ・バウティスタ(Aruba.it Racing - Ducati)が駆るパニガーレV4 Rだ。ゼッケン1は見栄えが良く、パーソナルゼッケンの19も入っているのでわかりやすくなっている。開幕戦は3連勝だったが、連覇なるだろうか。
こちらはダニロ・ペトルッチ(Barni Spark Racing Team)のマシン。MotoGPは先端がとがったウイングレットは禁止されているため、SBKならではの光景となる。ウイングもスポンサーエリアになっている。
フィリップ・エッテル(Team GoEleven)のマシンもウイングレットにはスポンサーのステッカーが3つも貼られている。
こちらはドゥカティワークスのロングエキゾースト。昨年まではショートだったため、今季からの新パーツとなる。近づいても熱波や匂いが他のメーカーより少なかった印象だ。
Aruba.it Racing - Ducatiはアクラポビッチ、Team GoElevenはスパークのマフラーを使用している。
ちなみにワークスのエキゾーストの出口はこのような感じ。カーボンパーツでカバーされているが、集合方式は4-2-1-2となっているように思う。
ワークスのブレーキキャリパーに注目して、次の写真と比較してほしい。
雨のセッションもあったためか、ブレーキ温度の関係なのか、アルミが巻かれている場面も見られた。実際にレースでも使用されたかは定かではないが、気になる方は中継でも注目してほしい。
こちらは暖気のシーン。2度ほど暖気を見たが、必ず3人で行われていた。
アクセルを煽るスタッフ、送風機をフロントから流すスタッフ、送風機をシート下から流すスタッフが必要だからだ。リヤ側も高熱に厳しいのだろうか。
タンクがありECUの搭載位置はわからなかったが、バッテリー(緑色)がタンクのフロント部分下に置かれていることが確認できた。
逆側は配線が多く配置されており、パソコンを繋ぐことも可能だ。
カウルが装着されてもデータを確認する箇所には穴があり、グリッドではこのような形でパソコンと繋がれていた。
そのほか、気になったのはマシンを押して移動する際もリヤスタンドは装着したままで良いということだ。
後編は新型マシンを投入したBMWだ。細部まで撮影したのでお楽しみに。