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セントマ出身者と日本の老舗ニットメーカーがタッグ 「ア プラクティスド ハンド」がデビュー

2023年03月04日 12:21  Fashionsnap.com

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A PRACTICED HAND  ルック画像

Image by: A PRACTICED HAND
 パーソンズ美術大学、セントラル・セント・マーチンズを卒業後ニューヨークとロンドンのブランドでのキャリアを持つデザインチームと、創業58年の原宿の老舗ニットメーカー gimによるニットウェアブランド「ア プラクティスド ハンド(A PRACTICED HAND)」がデビューした。ファーストコレクションの展示会は3月3日から5日の3日間、原宿のJINNAN HOUSEで行っている。

 ブランド名は、「熟練」や「手慣れた手つき」を意味し、ハンドクラフトによるアート性の高いデザインを得意とするデザイナーの発想と、gimが培ってきた職人や産地の高い技術力を掛け合わせ、ブランドの独自性を表している。

 ファーストコレクションとなる2023年秋冬シーズンは、トラディショナルなアーガイル柄や、日本の着物から取り入れた柄、東北地方のつぎはぎ文化である「ボロ」の柄といった伝統的な史料を着想源とし、オリジナルで開発した編み地や、ストレッチ性のある軽量な糸、カシミヤなどを用いた実験的なニットを揃える。
 ルックは、モデルをバービー人形のように見立て、毛糸玉のブローチやニットで作られた品質表示タグを模したアクセサリーなど、編み物を想起させるプロップを取り入れたドール風の世界観を提示。現代日本のポップカルチャーを想起させるようなイメージによって、日本の伝統文化の要素をポップに表現したコレクションに仕上げたという。
 アイテムラインナップは、ポップなカラーリングのアーガイル柄のちゃんちゃんこ風カーディガン「POPPING ARGYLE CARDIGAN」(5万2800円)をはじめ、オリジナルの編み地をボリュームのあるケーブル編みで仕立てた「SPRING CABLE CARDIGAN」(6万4900円)や「SPRING CABLE HOODIE」(6万4900円)、かぎ針であひるとへびを編み込んだボーダーニット「SNAKES AND DUCKS HAND KNIT SWEATER」(7万5900円)、へびの形のマフラー「SNAKE HAND KNIT SCARF」(2万9700円)などの小物も含む18型。卸売をしないことでコストを削減し、良質な素材を使って国内生産をしながらも手に取りやすい価格での提供を実現した。
 展示会では、ファーストコレクションの全アイテムをオーダーすることができるほか、ボロの縫い目を想起させるドット柄の「BUBLLY DOTS SWEATER」(3万5200円)と「BUBLLY DOTS KNIT PANTS」(3万8500円、どちらも2色展開/全て税込)が先行販売され、その場で購入が可能。会場には、ルックのイメージを再現した撮影スポットが設置され、アイテムを着用して撮影することで、ブランドの世界を体験することができる。

 今後も受注生産をメインに、自社ECなどでの卸を介さない展開を予定している。

■A PRACTICED HAND 2023AW EXHIBITION会期:2023年3月3日(金)~5日(日)会場:JINNAN HOUSE(ジンナンハウス)所在地:東京都渋谷区神南1-2-5