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SBK開幕戦に登場したニューマシンの細部を特集。ヤマハ、カワサキ、ホンダ編/第1戦オーストラリア

2023年03月03日 12:51  AUTOSPORT web

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ジョナサン・レイ(Kawasaki Racing Team WorldSBK)のカワサキZX-10RR/2023SBK第1戦オーストラリア
 2023年のスーパーバイク世界選手権(SBK)が2月24~26日にフィリップ・アイランド・サーキットで開幕した。そんな第1戦オーストラリアでお披露目された2023年型マシンを写真を交えてお届けする。前編は日本メーカーであるヤマハ、カワサキ、ホンダの3メーカーだ。

■ヤマハYZF-R1
 こちらはトプラク・ラズガットリオグル(Pata Yamaha Prometeon WorldSBK)のピット。世界選手権を感じさせるパーテーションや道具類、スタッフの人数だ。奥にもスペースはあるが、同サーキットのピットは広い方ではないという。

 マシンを押していくヤマハスタッフだ。国内レースと同様に車検があり、木曜日の夕方には1コーナー側のピットまで移動が必要となる。

 ヤマハYZF-R1のフロントカウル。耐久レースと違いライト類は装備されておらず、恒例のステッカーで対応している。

 ヤマハはマルケジーニのホイール、オーリンズのフロントフォーク、ブレンボのブレーキキャリパーだ。

 シート下にはマレリのECUだろうか。この位置での搭載となる。他メーカーのものは以下を確認して比較してほしい。

■カワサキZX-10RR
 木曜日のカワサキピット前の様子だ。搬入がすべて終わっているわけではなかったようで、ピット前にマシンが置かれていたが、カバーがかけられていた。

 翌日には世界選手権を感じさせるパーテーションが確認できた。2022年の鈴鹿8耐の際には、ツール類など流用できるものは日本でも使用された。

 カワサキZX-10RRのライトの位置に貼られたステッカーはすごくリアルで、8耐マシンを見ているようだった。

 給油の際はこのようなタンクを使用していた。

 カウルが外されたジョナサン・レイ(Kawasaki Racing Team WorldSBK)のマシンだ。

 正面から見るとエアインテークやメーターの裏側がよく確認できる。ど真ん中のインテーク上にあるのは小型カメラで、レース中にもライブ中継されるものだ。

 シート下を見るとECUはヤマハと比べると後ろ側に置かれていることがわかる。カウルのすべてがカーボンであることも確認できる。

■ホンダCBR1000RR-R
 Team HRCは基本的にシャッターが閉まっており、暖気の際だけピット前にマシンを出していた。見た目には大きな違いはないが、シャシーなどに変更が加えられているようだ。

 ホンダはOZ Racingのホイール、SHOWAのフロントフォーク、NISSINのブレーキキャリパーだ。冷却フィンが特徴だろう。

 アンダーカウルが外されていたので、エンジン回りが良く見えた。

 PETRONAS MIE Racing HONDA Teamはカラーリングを一新。非常に目立つペトロナスカラーとなった。

 次回は新パーツや新型マシンを投入したドゥカティとBMWだ。こちらはさらに写真枚数を多く、細部まで撮影したのでお楽しみに。