チャールズ国王がヘンリー王子とメーガン妃に対し、夫妻の英国での公式住居であるフロッグモア・コテージから立ち退くように命じたことが明らかになった。国王は王子の回顧録の発売翌日に立ち退き手続きを開始し、同コテージは弟のアンドルー王子への引き渡しを通告したと報じられている。
ヘンリー王子とメーガン妃は2018年にロイヤルウエディングを執り行い、2019年春にはエリザベス女王から贈られたフロッグモア・コテージに移り住んだ。
英ウィンザーにあるコテージはイギリス指定建造物2級(グレードII)に指定された建物で、夫妻は王室助成金から3億円超の費用をつぎ込み改築を行った。しかし夫妻は2020年3月に王室を離脱して米国に移住。同年9月には、コテージの改築費用を全額返納したと伝えられた。
コテージはその後も夫妻の英国における公式住居とされており、渡英時には息子アーチー君(3)と娘リリベットちゃん(1)も一緒に家族で滞在したことがある。
昨年6月、エリザベス女王の即位70周年「プラチナ・ジュビリー」に出席するため帰国した際には、フロッグモア・コテージの庭でリリベットちゃんの1歳の誕生日パーティを開催していた。
ヘンリー王子夫妻にとって、コテージは英国での思い出が詰まった場所である。そんな夫妻に対し、チャールズ国王がコテージから立ち退くように命じたことが明らかになったのだ。
米メディア『Page Six』が取材した関係者によると、国王はヘンリー王子の回顧録『Spare(原題)』が発売された翌日、現地時間1月11日にコテージからの退去手続きを開始したという。
さらに英メディア『The Sun』では、国王はコテージを弟アンドルー王子に譲るため、ヘンリー王子夫妻を追い出すことにしたと伝えている。
同メディアによると、バッキンガム宮殿は夫妻に対してコテージからの立ち退きを命じる通知を提出したという。現在のところ宮殿によるコメントは発表されておらず、話し合いはプライベートで行われるとみられている。
ある王室関係者は同メディアの取材に対し「このことは確実に、ヘンリーとメーガンに英国での時間が終わったことを告げるものです」と語り、こう続けた。
「アンドルー王子は先週、フロッグモア・コテージを引き渡すというオファーを受けましたが、この提案には抵抗しています。」
そして「しかしこれは、ヘンリー王子とメーガン妃には立ち退きを阻止するのは無力であることを証明しているのです」と述べた。
アンドルー王子は2004年、娘のベアトリス王女、ユージェニー王女と共にウィンザー・グレート・パークにある邸宅ロイヤル・ロッジに引っ越した。その後、王子の元妻セーラ・ファーガソンさんが同居を開始。娘達が結婚した後は、王子とセーラさんの2人で生活している。
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)