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15年来の友人と絶縁「女性は人生のステージごとに人間関係が変化する」と実感した話

2023年03月02日 06:20  キャリコネニュース

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長年にわたる友人関係であっても、ちょっとしたすれ違いがきっかけで、あっさりと縁が切れてしまうことがある。東京都に住む30代後半の女性(クリエイティブ/メディア・アパレル・デザイン/年収200万円)は、15年来の友人と絶縁した話をキャリコネニュースに寄せた。

「A子とは高校時代からの親友でした。女子校、女子大、就職先も女性のみで男性と関わりの少ない環境だった彼女。私はというと男兄弟がいるため男友達は多いのですが、恋愛には発展せず、恋愛に奥手なのは同じでした。そんな女子校出身の2人で、いつも夢の世界の妄想の恋の話で盛り上がり、仲間がいることに安心していたのだと思います」

一体、女性とA子の間に何があったのか。(文:福岡ちはや)

飲み会の企画中にすれ違い「『そんなのあり得ない!』と激怒されました」

30代になっても“彼氏いない歴=年齢”のままだった女性とA子。女性は「男慣れのために男友達を作りたい」というA子の要望を受け、学生時代の男友達2人を含めた男女4人での飲み会を企画した。幸い、その飲み会はアニメやマンガの話で大盛り上がりしたため、新年会と称し、すぐに2回目の開催が決まったという。

「そしてお店を決める際に、当時私が通い詰めて片想いしていたバーの店長のお店にしようとA子に指定されたのです。私は恥ずかしさのあまり断りましたが、『あなたの好きな人に会ってみたい!』と強く押され、どうにもくすぐったい気持ちで仕方なく引き受けました」

A子の後押しを受けて女性がバーを予約しようとすると、店長から「年明けはアルバイトの学生が帰省で不在だから、君がお店の手伝いをしてくれるなら宴会を引き受けてもいいよ」と返されたため、女性は内心喜んだ。店長との関わりが深くなったと思ったのだ。ところが、女性の話に対するA子の反応は想定外のものだった。

「(A子に)『居酒屋でスタッフとして2~3時間アルバイトするけど、その間3人で飲んでいられる?もし嫌なら別のプランを考えるよ』と伝えると、彼女は『そんなのあり得ない!』と激怒しました。面白がってくれるかもと思っていた私もびっくりと同時にがっかりしてしまい、『じゃあ断るね』とそっけない返事をしてしまいました」

その後、女性はA子に違うお店を提案したがしばらく返事はなく、A子から「体調不良のため参加できない」と連絡が入った。残念ながら、飲み会の企画はそのまま流れてしまったという。

「彼女からひょっこりと連絡が来ることを諦められずにいます」

それからA子の様子は明らかにおかしくなり、女性が連絡しても既読無視されることが1年あまり続いた。

「私から『怒ってるの?何かあった?』などと触れることはできませんでした。(A子は)連絡が取れなくなることが度々あったので、ずっと体調不良なのだと思い込んでいましたが、共通の友人とは会っていることを聞き、そのときに初めて私は拒絶されていたことに気づいたのです」

女性はA子に謝罪した。しかし、A子からは「謝ってくれてありがとう。でももう二度とあなたとは会う気はありません」という返事が来て、そのまま縁が切れてしまったという。女性は当時の心境について、「精神的にドン底まで落ち込みました」と振り返る。

女性はA子から絶縁されたあと、気持ちを切り替え婚活に勤しんだ。その結果、「やっと結婚を視野に入れた相手が見つかりました」と明かす。かつての恋愛に奥手だった女性は、努力の末に変わったのだ。

「本当ならば、A子と手を取り合って喜びを分かち合いたかったのですが、今となっては私からは連絡を取ることができません。彼女からひょっこりと連絡が来ることを諦められずにいます。『彼氏なんかいなくたって楽しいし、うちら良い女だからいつか王子様が現れるよね』と語り合い、2人で過ごした楽しい思い出がたくさんあります」

「しかし今振り返ると、傷を舐め合って安心していた部分もあったのかも知れないなとも思いました。男性の親友は一生モノですが『女性という生き物は人生のステージごとに付き合う人間関係が変化する』というのは本当かもしれないのですね」

それにしても、女性がA子に言ったことは、絶縁されるほどのものだったとは思えない。実はこのA子、すでに2人の友人と絶縁した過去があり、女性は3人目だったとのこと。そもそもA子は、少しでも気に入らないことがあれば簡単に友人と絶交するタイプの人だったのかもしれない。

キャリコネニュースでは「友人と絶縁したことがある人」をテーマにアンケートを行っています。回答はこちらから。https://questant.jp/q/LQ1RHMHG