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SBK:エガーターがフロントロウ獲得するも、ガードナーと同士討ち。ルーキーふたりによる浮き沈みの開幕戦

2023年03月01日 22:00  AUTOSPORT web

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同士討ちしたレミー・ガードナーとドミニク・エガーター(GYTR GRT Yamaha WorldSBK Team)/2023SBK第1戦オーストラリア
 2月24~26日、スーパーバイク世界選手権(SBK)の第1戦オーストラリアラウンドがオーストラリアのフィリップ・アイランド・サーキットで開催された。SBKデビュー戦を飾ったドミニク・エガーターとレミー・ガードナー(GYTR GRT Yamaha WorldSBK Team)のレースウイークを振り返る。

 2023年シーズンのルーキーであるエガーターとガードナーは、開幕直前のテストからトップ10入りを果たして好調な走り出しを見せていた。迎えた開幕戦でも、ふたりにとって初となったスーパーポールからルーキーとは思えない驚きの速さを披露した。

 エガーターは1分29秒635をマークし、ポールポジションのトプラク・ラズガットリオグル(Pata Yamaha Prometeon WorldSBK)と0.2秒差でフロントロウを獲得した。ガードナーも1000分の1秒差で7番手を獲得し、速さを見せた。エガーターは、「スーパーポールは本当に楽しかった。ラップタイムも良かったし、予選でフロントロウを獲得できたのは信じられないよ」と嬉しさを語っていた。

 また、1000分の1秒差で7番手を獲得したガードナーも、「最終セクターで何人かのライダーの後ろにつかまってしまったのは少しアンラッキーだったけど、ラップタイムには満足している」と語っていた。

 そして、SBKでは初めてとなるレース1は、あいにくの雨によってウエットコンディションとなった。ふたりとも好スタートを切ったが、トリッキーなコンディションのなかでグリップ不足に悩まされ、ガードナーが12位、エガーターが13位でポジションダウンとなったが、ポイントをしっかり獲得した。レース終了後にふたりは次のように振り返り、最終日の意気込みを語った。

「もっと違う結果を期待していた。とにかく、ウエットでの最初のレースが終わり、どこを改善すべきかはわかっている。明日はドライのレースを期待したい」とガードナー。

 対して、エガーターは「初めてのSBKレースは雨となり、このコースのウエットコンディションでのデータがなく、難しかった。最初の数ラップは良かったが、その後はタイヤのパフォーマンスが少し落ち、グリップを失い始めたんだ」と語った。

「しかし、とにかくポイントを獲得できたので、明日もベストを尽くして、スーパーポール・レースとレース2がドライになるように願っているよ」

 2日目に行われた10周のスプリントレース、スーパーポール・レースではふたりとも抜群なスタートを切って、表彰台争いに加わった。エガーターはレース中にファステストラップを記録して5番手に着け、ガードナーも周回を重ねるごとに速さを増していく。しかし、ガードナーがエガーターをパスしようとした際に接触し、ともに転倒を喫して表彰台争いから離脱となった。

 スーパーポール・レースでともにリタイアで終えたふたりは、雪辱を晴らすため、ウイーク最後のレース2に挑んだ。10番手、11番手からスタートしたエガーターとガードナーは、またしても好調な走り出しを見せてレースをスタートさせた。

 しかし、4番手争いを展開する計9台による白熱したバトルに苦戦を仕入れてしまう。ふたりは最後まで激しいバトルが展開されるなか、粘りの走りを見せてエガーターが7位、ガードナーが10位でチェッカーを受けた。

 第1戦オーストラリアでは、ふたりは3レース中1レースがリタイア、2レースがポイント獲得して、デビュー戦を終えた。そんなふたりが週末を振り返り次戦に向けての意気込みを語った。

 まず、エガーターは、「スーパーポールの予選でフロントロウ獲得から始まり、感情的な週末になった。スーパーポール・レースではドライコンディションで、ペースにも自信があったが、残念ながら上位を争っているときにリタイアとなってしまった。けれど、これがレースだし、こういうことも起こるものだ」

「レース1は10番手からのスタートで、決して楽ではなかったが、それでもうまく挽回することができた。今回はチームもよく動いてくれたし、多くを学ぶことができたよ。インドネシアではもう一度、速く走れるようにしたい」

 続いて、ガードナーは「スーパーポールの予選でフロントロウ獲得から始まり、感情的な週末になった。スーパーポール・レースではドライコンディションで、ペースにも自信があったが、残念ながら上位を争っているときにリタイアとなってしまった。けれど、これがレースだし、こういうことも起こるものだ」

「レース1は10番手からのスタートで、決して楽ではなかったが、それでもうまく挽回することができた。今回はチームもよく動いてくれたし、多くを学ぶことができたよ。インドネシアではもう一度、速く走れるようにしたい」と語った。

 ともに切磋琢磨し合いながら、速さを見せ、成長を遂げるふたりのルーキーイヤーに今後も期待がかかる。