デジサーチが伊老舗ブランド「ロベルタ ディ カメリーノ」の商標権を取得、生成系AIによるデザイン開発を開始

　デジサーチアンドアドバタイジング（以下、 デジサーチ）が、三菱商事からイタリアの老舗ブランド「ロベルタ ディ カメリーノ（Roberta di Camerino）」の商標権を取得したと発表した。ロベルタ ディ カメリーノの過去のアーカイヴをもとに、リアルプロダクトにデザイン生成系AIを活用する新たな取り組みを推進する。

　ロベルタ ディ カメリーノは、1945年にジュリアーナ・カメリーノが創業。モナコ公国の公妃 グレース・ケリー（Grace Kelly）が愛用した「バゴンギ」をはじめ、だまし絵を駆使したバッグやパネルドレスなどを生み出してきた。
　デジサーチでは、2018年に東京大学大学院情報理工学系研究科の相澤清晴研究室とデザイン生成系AIの共同研究を開始。ロベルタ ディ カメリーノのアーカイヴに残る数多くのテキスタイルやバッグなどの型とAIの相性が良いと判断し、今回、商標権の取得に至った。
　デザイン生成系AIはロベルタのこれまでのコレクションを学習し、1000を超えるデザインを生成。生成したデザインを、創業家と共にデジサーチがディレクションを行い、AIがより細部のデザインを提案するというサイクルを繰り返すことで、商品開発を進めていくという。