新入社員が定着しない職場は、様々な問題を抱えていることが多い。福岡県の40代男性(医療・福祉・介護/年収350万円)は、そんな職場を二か所も体験したと綴る。(文:草茅葉菜)
「出世する基準が社長に気に入られるかどうか」
まず1社目は「社長の気分次第で、会社自体の意見が変わり、崇拝されている老人ホームを経営する会社」だったという。男性自身は12年在籍していたが、年間定着率は20%という悲惨な状況だった。つまり「1年間で8割の方が退社」した。
この理由について男性は、
「出世する基準が社長に気に入られるかどうかという、キャリアアップが曖昧な基準なので」
「仕事ができるようになったら、未来がない事に誰でも気が付いて他社に行かれる方が多かったです」
と内情を明かした。出世の基準は明文化して欲しいものだ。
2社目は上場企業だったが、「判断が無能なうえ、責任転嫁する上司がいる会社」だったと振り返る。例えば「このような問題があり、どうしましょうか?」と上司に相談すると
「解決するから、時間をくれ。俺が判断する」
と言っておきながら結局期限を守らず、「無限に時間を引き延ばしたうえ、解決できず」という始末だった。さらに、「部下に責任転嫁して社長に伝えていている上司」もいたと男性は綴る。その上司の元で働いていた部下は
「2か月で次々に退社していった」
というからよほど酷かったのだろう。男性も2年耐えたものの「時間の無駄」と考え、昨年の3月末で退社したことを明かした。
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