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見知らぬ男に襲われた女性、相手の舌を噛みちぎって警察に提出し犯人逮捕(仏)

2023年02月26日 05:11  Techinsight Japan

Techinsight Japan

女性は噛み切った男の舌を警察に提出(画像は『France Bleu 2023年2月20日付「Elle dépose le bout de langue de son agresseur au commissariat d’Avignon」((C)Radio France - Marie-Audrey Lavaud)』のスクリーンショット)
フランスである女性が犬の散歩中、見知らぬ男に襲われたものの咄嗟に相手の舌を噛みちぎり反撃に出た。のちに女性は舌の一部を警察に証拠として提出したという。フランスのニュースメディア『France Bleu』などが伝えている。

フランス、ヴォクリューズ県アヴィニョンで現地時間19日の午前4時頃、57歳の女性が見知らぬ男に襲われた。女性は当時、犬を連れて住宅が密集するディウルベル通りを歩いていたが、見知らぬ男が後をつけてきたそうだ。

男は徐々に女性に近づくと突然、彼女に抱きついてキスをしたのだ。驚いた女性は抵抗するも力では勝てず、そのまま暴行されそうになった。しかし女性は咄嗟に男の舌を噛みちぎって反撃し、男がひるんだ隙に逃げることができた。

その後、女性は息子を伴って警察へ行き、噛みちぎった男の舌の一部を証拠として提出した。警察はすぐに事件のあった現場に向かい、付近で血まみれになっている男を発見して逮捕した。男はフランスに不法滞在している住所不定のチュニジア人だったという。

男は犯行を認めず「俺の魅力に惹かれて、女の方から飛びついてきた」と主張したが、警察ではそれを真に受けることはなかった。のちにヴォクリューズ県は男に対してフランスからの退去命令を発令し、男は近々フランスから退去させられるようだ。

ちなみに英ニュースメディア『Metro』によると、イギリスで2014年1月、当時28歳の男に襲われたアデル・バーバーさん(Adele Barber、当時29歳)が犯人のDNAの証拠を残すため相手の舌を噛み切って警察に提出したという。アデルさんはメディアのインタビューに応じ、このように語っていた。

「男は無理やりキスしようとしてきました。その時私は、できるだけ強い力で男の舌を噛み切ってやろうと思いました。そうすれば、どんな状況であっても『暴行が合意のもとではない』ということがはっきり分かるし、証拠としてできるだけ多くのDNAを採取して、この男に大きな痛みを与えてやろうと思ったんです。」

警察はその舌のDNAの情報をもとに、犯人のフェルディナンド・マニラ(Ferdinand Manila)を逮捕した。このアデルさんの行動は多くの人を驚かせたが、実は10年前にもアデルさんは暴行を受けたことがあり、この時は証拠不十分で犯人逮捕に至らなかったという。その時の悔しさが「絶対に犯人を捕まえる」という執念となり、相手の舌を噛み切ったことで犯人逮捕に至ったようだ。

画像は『France Bleu 2023年2月20日付「Elle dépose le bout de langue de son agresseur au commissariat d’Avignon」((C)Radio France - Marie-Audrey Lavaud)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)