「KADOKAWAマンガアカデミー」と「KADOKAWAアニメ・声優アカデミー」が、2024年4月に東京、大阪で開校する。
【大きな画像をもっと見る】2校はKADOKAWAグループに所属するバンタンの教育事業として展開。「KADOKAWAマンガアカデミー」は満18歳以上が入学できる3年制・4年制の専門部、15歳から18歳までが入学資格を持つ高等部を設置する。一方、「KADOKAWAアニメ・声優アカデミー」は満18歳以上が入学できる2年制・3年制の専門部、15歳から18歳までが入学資格を持つ高等部を設ける予定だ。2校ともデジタルに特化した人材を育成することを特徴としており、縦スクロールのマンガ市場や国内のアニメ市場で将来活躍できる人材などに学びの場を提供する。
両スクールの名誉アカデミー長に就任するのは、KADOKAWAの井上伸一郎上級顧問。カリキュラムの全体監修、産学連携などに取り組む。また「KADOKAWAマンガアカデミー」の教育顧問として、KADOKAWAの出版事業を管掌する青柳昌行執行役員が就任。「KADOKAWAアニメ・声優アカデミー」の教育顧問には、KADOKAWAのメディアミックス事業を管掌する菊池剛執行役員が就く。
■ 井上伸一郎(名誉アカデミー長)コメント
マンガ、アニメ・声優などのクリエイティブな職業をめぐる環境は、大きく変化しています。
日本のマンガについては、長い間紙の雑誌や単行本で読まれていましたが、最近ではスマートフォンから縦スクロールで読むスタイルが大きく市場を伸ばしています。世界中でヒットしている配信ドラマや映画の原作供給源として、あらためてマンガや縦スクロールコミックが脚光を浴びているのです。マンガの魅力は日本だけにとどまらず、アジアはもちろん、欧米などの海外でも、多くの読者を獲得しています。
アニメについても同様です。大好きなアニメについて国を越えて語り合える、そんな時代が訪れました。アニメの作品数の増加、配信ドラマや映画の吹き替えの需要の増大、ゲームやソーシャルメディア、ライブステージなど声優の活躍の場は増える一方です。クリエイターと聞くと、ちょっとハードルが高い職業と思うかもしれません。でも、いま第一線で活躍している先輩たちも、かつては学生でした。ほんの少し勇気を出してみませんか。きっとその勇気が、皆さんをクリエイティブな世界に導いてくれるでしょう。
■ 夏野剛(KADOKAWA 代表取締役社長)コメント
KADOKAWAは、映像、アニメ、ゲーム、デジタルコンテンツと、時代に即した成長および拡大を続け、現在は多彩なIPを創出しています。IPを継続的に作り出し、より多くの方に届け続けるには新たな才能を発掘し育てることが何より大切で、KADOKAWAの教育事業は会社の発展並びに業界の発展につながる重要な事業の一つです。これからの社会において、自分の得意なモノは何かを知っている若者が求められます。また、自分の「好き」を持つ若者はとても強いです。そういった若者がバンタンで培った能力を発揮し、日本社会の発展に寄与し続けることに期待しています。
■ 木村良輔(バンタン 代表取締役社長)コメント
バンタンは、「世界で一番、社会に近いスクール」を目指しています。それは、社会で通用する技術やスキルを身につけるためには、社会そのものに身を置いて自ら体験することが最も近道だと考えているからです。現在の社会は、人生100年時代と言われるように長寿化が進むことで生涯において働く期間は長くなり、且つ、デジタル化の影響により時代の変化は加速の一途を辿ります。そんな時代で生きていくためには、常に学び、変化し続けなければなりません。そのために重要なのは、自分の得意なことや好きなことではないでしょうか。本校に関わる様々な人達が互いに刺激し合い、より良いキャリアを築くことができるよう、バンタン自身も学び続け、変化し続けます。そうすることで文化や産業の発展に貢献していければと考えています。