独STUDIO183が新アップサイクルアプリ「500KG CO2」発表　撮影写真からウェアを製作

　ベルリンのコンセプトストア「STUDIO183」が、新たなアップサイクルアプリ「500KG CO2」を発表した。STUDIO183のYouTubeチャンネルでは、500KG CO2アプリのベータ版を公開。ベータ版は現在ベルリンのSTUDIO183でのみ利用することができ、今年後半にApp Storeでの提供開始を目指しているという。

　500KG CO2ではアップサイクルしたい服を撮影し、撮影写真からアップサイクル後のウェアのデザインを作成。Alexandra JohanssonなどSTUDIO183が選出したインフルエンサーが手掛けたテンプレートから、好みのデザインを選択することができる。アップサイクルウェアは、選択されたデザインをもとに地元の職人が製作。またサービス名は、テキスタイルの研究機関 INTEXTERによる「1kgのテキスタイルを再利用することで、25kgのCO2を削減できる」という調査結果から着想を得て、命名した。
　今年1月には、ベルリン・ファッション・ウイークとの連動企画として、500KG CO2をフィーチャーしたイベントを開催。ベルリンのギャラリースペース POPKDMで実施し、会場では500KG CO2の体験サービスに加えて、VRゴーグルで鑑賞可能なデジタルファッションショーを公開した。ファッションショーでは、デザインテンプレートを手掛けたインフルエンサーをモデルに採用したアバターが、アップサイクルウェアを着用してランウェイに登場。このほか、ホログラムショーケースなどを披露した。
　なお、500KG CO2の日本展開について、現時点では未定であるとした一方で、2024年内を目標に日本への導入を進めたいとの考えを示した。


■STUDIO183：公式サイト