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アンダーアーマーが初のカーボン入りランシュー発表、「伸び代はシューズ」

2023年02月24日 13:52  Fashionsnap.com

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UAフロー ベロシティ エリート

Image by: FASHIONSNAP
 「アンダーアーマー(UNDER ARMOUR)」が、初のカーボンプレート入りランニングシューズ「UAフロー ベロシティ エリート」を発表した。都内で開催された発表会には、アンダーアーマーを展開するドームの北島義典代表取締役CEOが登壇し、UAフロー ベロシティ エリートを皮切りにシューズの展開を強化していくと話した。

 アンダーアーマーは、アメリカンフットボールの防具の中で着用するコットンシャツの悩みを解決するブランドとして1996年にスタート。「ユニフォームの下(アンダー)に着用するアスリートが戦うための鎧(アーマー)」とブランド名の由来にもなっているように、インナーウェアを中心に開発を進め、高い支持を得ている。日本では、1998年にドームが日本総代理店としての事業展開を開始し、2022年4月に伊藤忠商事がドームを買収した。
 2022年7月にドーム創業者の安田秀一氏から引き継ぐ形で同職に就任した北島CEOによると、就任に合わせて会合したアンダーアーマー創業者でCEOのケビン・プランク(Kevin Plank)は「これからのアンダーアーマーの伸び代はシューズである」と高々に宣言していたと話す。インナーウェアでアスリートの悩みにフォーカスしてきたアンダーアーマーだが、今後は日本市場でもシューズの展開を増やすなど最優先アイテムとして注力していくという。

 今回発表したUAフロー ベロシティ エリートは、アンダーアーマー初のカーボンプレート入りのエリート向けランニングシューズで、フォアフットや、ミッドフット、ヒールストライクなど様々な走法に対応可能。異なる特性を持つ2層のクッションフォームにフルレングスのカーボンファイバープレートを挟んだ「FLOW MIDSOLE システム」が特徴で、アウトソールのラバーを取り除いたことでミッドソールのフォームを世界陸連の規定の40mmまで使用でき、より優れた反発弾性と軽量化を実現した。アッパーはシートベルトをイメージしたワープアッパーで、通気性と柔軟性に加え、高い安定性を発揮する。価格は税込2万6400円。

 アンダーアーマーのパフォーマンスランニンググローバル開発責任者のダグ・スマイリー(Doug smily)氏は、開発途中にはアスリートから「スタートラインの時点で他のアスリートより劣っていると感じるようなシューズ」と厳しい言葉を投げかけられたと振り返る。しかし、「アスリートに人生を変えるような体験を提供したい」という思いで開発を続けたことで、2022年11月のニューヨークシティマラソンでUAフロー ベロシティ エリートを着用したシャロン・ロケディ選手が初マラソンながら女子優勝を果たすなどの結果に繋がり、「自信を持って市場に送り出せるシューズがようやく完成した」と笑顔を見せた。
 日本では、4月1日にアンダーアーマー直営店、公式サイト、スポーツ量販店で発売。3月2日に事前予約販売を開始するほか、3月2日から4日まで開催する東京マラソンEXPOのアンダーアーマー出展ブースで100足限定で販売する。また、3月24日にグランフロント大阪の南館5階にオープンする「アンダーアーマーブランドハウス大阪」では、オープンを記念して先行販売を行う。