信頼を寄せる相手から裏切られたときのショックは、計り知れないものがある。長野県に住む30代前半の男性(長野県/年収500万円)は、6年前に心の底から信じていた友人(元友人)からの裏切りに遭い、絶縁に至ったことを打ち明ける。事の発端は、当時結婚を約束していた彼女(元カノ)の家出だった。
「ある日、元カノとかなりの大喧嘩をし、元カノが同棲していた部屋から出ていってしまったことがありました。元カノは何かあるとすぐに家出をするということがしょっちゅうあり、このときもまたいつもみたいに2、3時間すれば帰ってくるだろうと思っていました」
ところが男性の予想に反し、元カノは電話しても連絡がつかず、とうとう次の日まで帰って来なかったという。(文:福岡ちはや)
「歩く元カノの向こうに、明らかに見たことがある車が停まっていました」
家出の翌朝、男性が再度元カノに連絡すると、ようやく電話が繋がった。男性は出勤のために車を使う必要があったが、自分の車の前に元カノの車が停まっていて動かせず、困り果てていたところだった。
「(元カノは)『今から(駐車場に)行く』とだけ言い、電話を切ってしまいました。駐車場のほうを見ていると、元カノが歩いて駐車場内に入ってきたのですが、その向こうに明らかに見たことがある車が停まっていました」
その車は元友人の愛車に似ていたため、男性の頭には「まさか一晩、元カノと元友人は一緒にいた?」という疑念がよぎった。元カノは男性と付き合う以前から元友人と友人関係にあり、3人で遊ぶことも多かったからだ。しかし、決定的な浮気の証拠はない。男性は、
「とりあえずその日はそのことに触れずに出勤して帰ってきましたが、元カノから『しばらくその家には帰らない』とLINEが来ていました。今朝方のこともあり、元友人に連絡し、昨晩元カノと一緒にいたかどうかを確認すると『何も知らない』とのこと」
「私は元友人を信頼しきっていたため、『じゃあ(元カノは)女友達のところにでも泊まってるんだな。今朝の車は見間違いか』くらいにしか思いませんでした」
と当時の胸中を振り返った。
「昨日、元友人に話した内容が元カノに筒抜けでした」
その後、元カノは男性に「別れます」というLINEを送ったきり、音信不通になってしまった。途方に暮れた男性が元友人に連絡を取ると、居酒屋で話を聞いてもらえることに。元友人は男性の話を親身になって聞いてくれたという。
「元友人は『そんな女やめとけ。俺は昔から元カノの君に対する態度が気に入らなかった。今日話を聞いて、余計に元カノに腹が立ってきた。別れるにしても、突然音信不通にするなんて誠意がない。結婚する前でよかった』とものすごい励ましてくれ、私は号泣してしまいました」
しかし翌日、音信不通となっていた元カノからの突然のLINEをきっかけに、事態は急展開を迎える。
「(元カノからのLINEは)『元友人に何相談してるんだ!元友人に何迷惑をかけているんだ!』と怒りの連絡でした。昨日、元友人に話した内容が元カノに筒抜けでした」
これだけでも元カノと元友人の浮気は限りなく黒に近いが、さらには「元カノが元友人のアパートに出入りをしているのを目撃した」という職場の先輩の証言まで出てきてしまった。結局、男性が当初抱いた疑念は当たっており、元カノは元友人と浮気していたのだ。男性は、
「それにもかかわらず元友人は『あの女はない、ありえない』などと私を励ましていたのです」
「ものすごいショックを受けてしまい、気力もなくなり、仕事も辞めてしまいました。何もする気にならず、1日中布団の上でぼーっとしてました。体重も減り、かなり痩せ細っていました」
と当時を思い返す。将来を約束した彼女と、信頼を寄せていた友人、そのうえ仕事と健康まで同時に失うなんて、あまりにも酷い話だ。
ただ幸い、男性は現在の生活について次のように語っている。
「結婚もし、子宝にも恵まれ、普通の生活をしています」
「いろいろありましたが、今は笑い話で話せます」
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