野田彩子「ダブル」が舞台化。和田雅成と玉置玲央のダブル主演で、4月1日から9日まで東京・紀伊國屋ホールで上演される。
【大きな画像をもっと見る】「ダブル」は無名の天才役者・宝田多家良と、彼を支える役者仲間・鴨島友仁の2人が世界一の役者を目指す演劇マンガ。ヒーローズが運営するWebマンガサイト・コミプレで発表されており、単行本は4巻まで発売中だ。また第23回文化庁メディア芸術祭マンガ部門では優秀賞を受賞。2022年には千葉雄大と永山絢斗のダブル主演でドラマが放送された。
多家良役は和田、友仁役は玉置が担当。彼らの俳優仲間である轟九十九役は井澤勇貴が務める。また冷田一恵役には護あさな、今切愛姫には牧浦乙葵、飯谷宗平には永島敬三がキャスティングされた。和田、玉置、井澤、そして原作者の野田からはコメントも到着している。
脚本は青木豪、演出は中屋敷法仁。チケットは3月12日より一般販売が行われる。また来場者には、野田描き下ろしのイラストカードをプレゼント。詳細は舞台の公式サイトで確認を。
■ 野田彩子(原作者)コメント
プロットを見せていただいて、せっかくなので舞台だから、演劇だからできることをやってくださいとお願いしました。
脚本の第一稿を拝読したとき、間違いなく誰も観たことのない「ダブル」がそこにあって嬉しかったです。私の見ていないところでも、みんな生きていてくれたんだと思いました。
多家良、友仁、愛姫、九十九、冷田、飯谷、そして舞台上には登場しない、でもそこにいる人たちを、「ダブル」を楽しみにしています。
■ 和田雅成(宝田多家良役)コメント
宝田多家良役の和田雅成と申します。
自分は多家良のような天才ではありません。何かに、誰かに、ここまで依存出来たことも無いかもしれません。
自分に無いところだらけです。
正直なところ、今はこの役と向き合うのに怖さすらあります。
でも舞台に立ちます。
まだ何もない状態なので大した事は言えませんが、ただただこの役と作品に向き合って、
その瞬間を精一杯生きたいと思います。
■ 玉置玲央(鴨島友仁役)コメント
舞台「ダブル」で鴨島友仁を演じます玉置玲央です。
この作品が舞台化するなら友仁をやるのは自分しかいないと思っていたので、今回このような機会をいただけたことは非常に嬉しいです。鴨島友仁は「演じる」ということに対して現実の人間と全く同じく葛藤している。渇望している。絶望している。希望を見出している。その激情を、原作を読めば読むほど友仁からひしひしと感じました。だからこの役をやるのは自分しかいないと思ったんです。あまりにも解る。多家良に対する想いも。座組一同、誠心誠意取り組ませていただきます。劇場でお会いできますように。
■ 井澤勇貴(轟九十九役)コメント
この漫画の登場人物達と、まるで何かの作品で御一緒するのではないかと思ってしまう程演劇に対する想いや芝居に対する情熱がリアルに描かれていて同じ演劇という世界に身を置く立場として嫉妬を、そして感動を覚えてしまう作品でした。
舞台にする上で心掛けたいのは、俳優陣はこんなことをやっているんだ!と提供する事はしたくない。一つの舞台を観て頂くというより、芝居だけど芝居じゃないリアルな人生を届けたいです。
■ 舞台「ダブル」
期間:2023年4月1日(土)~9日(日)
場所:東京都 紀伊國屋ホール
□ スタッフ
原作:野田彩子「ダブル」(ヒーローズ刊)
脚本:青木豪
演出:中屋敷法仁
□ キャスト
宝田多家良:和田雅成
鴨島友仁:玉置玲央
轟九十九:井澤勇貴
冷田一恵:護あさな
今切愛姫:牧浦乙葵
飯谷宗平:永島敬三
(c)野田彩子 / ヒーローズ (c)ネルケプランニング/ゴーチ・ブラザーズ