恩を感じているような相手でも、金銭トラブルになると関係はあっけなく終わりを告げる。兵庫県に住む30代後半の男性(医療・福祉・介護/年収350万円)は、「もう5年も前の話ですが小学生からの20年来の友人との縁を切りました」と明かす。
「その人は人見知りで内向的な自分をよく遊びに誘ってくれて自分の世界観を広げてくれた友人で感謝してもしきれないほどに恩義を感じていましたが、一方で金銭感覚と倫理観に欠けていた友人でした」
こう振り返る男性は、「縁を切らなければならないと決意した」という5年前の冬の出来事を綴った。(文:okei)
「返すと約束した日に持ってきたお金は貸したお金の一部だけ」
きっかけは、その友人から「仕事で腰を痛めてしまい、寝返りするのもしんどいような状況になってしまったので受診に行くためのお金を貸してほしい」と借金のお願いをされたことだ。
「またそう言って貸したお金をそのまま返さないつもりじゃないのかという疑念はあったのですが、怪我したこと自体は本当だったのと心配する気持ちからお金を貸してしまいました」
と当時の胸中を語る。しかし、「その貸したお金でその元友人がしたことが本当に最低で」と憤りを隠せない様子で次のように友人の批判を並べた。
「多少回復はしたがまだ無理はしないようドクターストップかかってる状態で雪山へ行く」 「返すと約束した日に持ってきたお金は貸したお金の一部だけ。しかも面前でお金が足りてないことを指摘するまでそのことを口にせず」 「お金を貸したことに対して一言もお礼なし」 「残りのお金は〇日に返すと言っておいてその日から一週間待っても返金も連絡もなし」 「督促の連絡をしてようやくそのお金は返してはくれましたが、謝罪はラインスタンプで済ます」
結局は返してくれたが、男性がなにも言わなければうやむやになっていただろう。誠意が感じられない友人の対応に、
「人としての根本の部分が歪んでいるとしか思えず、もう心の底から軽蔑しきってしまい絶縁しました」
と報告。自分だけでなく共通の友人達も金銭的被害にあっていたそうで、「今思い返すとなぜもっと早く縁を切らなかったのか」「当時は大きな恩があるから・友人だからという言い訳を自分で自分にして感情に蓋をしていました」と自問自答していた。
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