世の中には、思いやりに欠く発言を繰り返し、友人関係を壊してしまう人も存在する。大阪府に住む20代後半の女性(事務・管理/年収400万円)が2年前に絶縁した友人は、なにかと言葉にトゲのある人だった。女性は、
「(友人は)大学生時代にアルバイトで出会った2つ上の女性です。友人のほうが年上でしたが、アルバイトの入社時期が一緒だったため、タメ口で話す仲でした。友人は少しきつい性格で、マウントを取ってくることが多々ありました。社会人になってからは、それが如実に表れるようになりました」
と、絶縁に至るまでの経緯を語り始めた。(文:福岡ちはや)
一緒にいて楽しいけど……「モヤモヤすることが多かったです」
「例えば、私が『お正月は4日から出社しなければならない』と言ったら『私も!でも私は午前中だけやわ~ざまあ』と。『朝起きるのつらいよね。お互い頑張ろう』などと言えないのだろうかとモヤモヤすることが多かったです」
と女性は振り返る。友人にしてみれば冗談のつもりだったのかもしれないが、「ざまあ」と言われて気分が良くなる人はいないだろう。
それでも「一緒にいて楽しいことが多いので目を瞑っていました」という女性。その友人が不倫相手に振られて泣きついてきたときも、見捨てることなく寄り添った。女性は「他人を不幸にして自分が幸せになることなんてない」と不倫否定派だったが、
「失恋のショックはさぞかしつらいだろうと思い、私も親身になって話を聞き、彼女を支えました」
と語る。モヤモヤしたり、倫理的に賛同できなかったりと合わない一面はあったものの、女性は大切な友達の1人として友人に接してきたのだ。
恋人ができたことを友人に報告するも「引きつった顔で拍手をされただけ」
しかし、女性に彼氏ができたことをきっかけに、2人の間に溝が生まれ始める。久々に恋人ができ、嬉しくなった女性は友人にも報告したが、その反応はあまりにそっけないものだった。
「引きつった顔で拍手をされただけで、出会った経緯とか、どんな人なのか、話を聞かれないままスルーされました。こんなものなのかと思っていたのですが、別日にその友人含めたグループで報告した際は、別の友人が根掘り葉掘り聞いてくれるのを、友人はつまらなさそうに聞いていました」
ほかの人たちとは違う反応を見せる友人に戸惑った女性は、「『(不倫は)やめておけ』と否定したから、彼女も祝福してくれないのか」と思い、それ以後は彼女に恋愛の話をするのをやめた。それから1年後、女性が恋人との破局を迎えたときに、絶縁を決定づける出来事が起きる。
「『毎日(彼と)連絡を取っていたのに、それがなくなってつらい』と友人に相談したら、ほかの友人に同意を求めるかたちで『毎日連絡したいと思う?私はしたいと思わない』と私の気持ちを無視したことを言われ、失恋より深く傷つきました。聞くときの姿勢も肘をついて、まるで『失恋なんかで傷つくなんて馬鹿なのかコイツ』というような態度でした」
あまりの思いやりのなさに「許せない」と憤る女性。「こんなの友人でもなんでもないと思い、距離を置くことにしました」と言い、後日談で投稿を括った。
「まちなかで(友人に)ばったり出会ったのですが、私は無視しました。友人はそれを不審に思い、別の友人にそのことを相談したようです。『私は何か彼女を傷つけたことなんてまーーーったく思いつかない。思い出す気もないし、これで縁が切れるならそれまでの関係』と言っていたそうで、それを聞いた時点で連絡先を消しました」
「後日、(友人は)私に仲直りしたい連絡を入れていたそうですが、(連絡先を)消しているので知りません。今は(友人と自分の)共通の友達と、その友人抜きで楽しく過ごしています」
友人から急に縁を切られた経験のある人は、一度自分の言動を振り返ったほうがいいかもしれない。
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