伊藤忠と帝人、日揮HDが設立したリピート　中国の建信佳人に初の技術ライセンス提供

　伊藤忠商事、帝人、日揮ホールディングスの3社が設立した合弁事業会社 リピート（RePEaT）が、浙江建信佳人新材料有限公司（以下、建信佳人）とポリエステル製品のケミカルリサイクル技術に関するライセンス契約を締結した。リピートが、技術ライセンスを提供するのは今回が初となる。

　リピートは、ポリエステル製品をケミカルリサイクルする技術のライセンスを目的に設立。ポリエステル製品のケミカルリサイクル事業に求められるノウハウをはじめ、生産設備の設計や運転をといった技術に関するライセンスを提供している。
　建信佳人は中国で鉄鋼、繊維、建築材料、飲料などの多岐にわたる事業を展開している精工控股集団有限公司（以下、精工集団）のグループ会社で、環境負荷低減に向けた事業の強化を目指して設立。同じく精工集団のグループ会社である浙江佳人新材料有限公司（以下、佳人新材料）は、ケミカルリサイクル工場の運転ノウハウを有している。
　リピートはDMT（Dimethyl terephthalate）法と呼ばれる再生ポリエステルの製造技術を効率化およびパッケージ化したリサイクル技術を建信佳人に提供。建信佳人はリピートのリサイクルに関する最新技術と佳人新材料のノウハウを活用することで、ポリエステルのケミカルリサイクルチップの製造・販売事業の拡大を図る。また建信佳人は、2024年に浙江省紹興市でポリエステル製品のリサイクル工場の新設を予定している。

■リピート：公式サイト