ユニリーバ・ジャパン9年ぶりの高価格帯ヘアケア「ネクサス」が発売　タンパク質ロスに着目

　ユニリーバ・ジャパン・カスタマーマーケティングが、アメリカ発のヘアケアブランド「ネクサス（NEXXUS）」の先行販売を楽天で開始した。4月10日からは全国のドラッグストアや公式サイトなどでも展開する。同社がプレミアム価格帯のヘアケアブランドを日本に導入するのは9年ぶり。

　ネクサスは、髪の約9割を構成するタンパク質に着目した美容師兼科学者のジェリ・レディング氏によって1979年に設立。レディング氏はコンディショナーを先駆けて開発したヘアケアのパイオニアとしても知られている。サロン専売ブランドとしてスタートし、2010年には一般向けとしても販売。アメリカ国内ではさまざまなアワードを受賞するなど支持されている。
　日本での導入に際し同社が行った調査によると、30～40代の女性のうち約8割が「現在使用しているシャンプーに満足していない」という。その理由で最も多く挙げられたのが「効果・性能」だった。近年ヘアケア市場でのプレミアム価格帯ブランドが拡大し、今後もこの流れが続くと予想し、それらを求める層にマッチする商材として導入を決めた。
　日本で販売する製品は、日本人の髪質に合わせて新たに独自の処方を開発。欧米人と比べて染髪頻度が高く、タンパク質が失われやすいためサルフェートフリー処方を採用した。欧米人よりも髪質が太く、トリートメントがなじみにくい構造にチアし、ミクロレベルでミルフィーユのような構造をしたトリートメントにすることで毛先までまとまりやすい髪に整える。ダメージをケアする「インテンスダメージリペア」シリーズには、髪を構成する多くのアミノ酸を含
む加水分解ケラチンタンパクと、グルタミン酸を多く含むブラックライスの抽出成分を配合。うねりをケアする「スムース＆マネージャブル シリーズ」にはグリシン・アラニン・プロリンを含む加水分解エラスチンタンパクと、グルタミン酸・アスパラギン酸を含むグリーンキャビアの抽出成分を取り入れた。
　ラインナップは、インテンスダメージリペアシリーズからシャンプー（ボトル 400g 税込1480円／詰め替え 350g 同1080円）、トリートメント（ボトル 400g 税込1480円／詰め替え 350g 同1080円）、ヘアマスク（270g 同1800円）、ヘアオイル（100mL 同1680円）を発売。スムース＆マネージャブルシリーズではシャンプー（ボトル 400g 税込1480円／詰め替え 350g 同1080円）、トリートメント（ボトル 400g 税込1480円／詰め替え 350g 同1080円）、マスク（220g 同1300円）、ヘアオイル（100mL 同1680円）をラインナップする。
　和泉賢人 ブランドアシスタントは、「日本の方々は価格に見合う効果・性能に対するシビアな目を持っているため、日本人特有の髪質や髪の悩みに応える処方開発には、約3年がかかった。近年はホームカラー人口が増えたほか、特に若年層ではブリーチヘアをはじめヘアデザインの幅が広がり、ダメージケアや扱いやすい髪に整えたいというニーズが一層高まっている。一般的にプレミアム価格帯ヘアケアの中心顧客は30～40代だが、ヘアスタイルを楽しむ若年層にも拡大していきたい」と期待を寄せた。

■ネクサス：公式サイト