元F1ドライバーのオリビエ・パニスが率いるパニス・レーシングは、マヌエル・マルドナドとティメン・バン・デル・ヘルムと契約し、2023年ELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズに挑む同チームのドライバーラインアップを完成させた。
新加入のふたりは65号車オレカ07・ギブソンに乗るヨブ・バン・ウイタートとチームを組む予定だ。バン・ウイタートは先週、シリーズが42台という豊富なフルシーズンエントリーを発表した際に、すでにチームメンバーとして確定していた。
このオランダ人は、2022年のキャンペーンで無勝利に終わったものの6戦中4戦で表彰台を獲得し、王者プレマに次ぐLMP2ランキング2位となったパニスチーム唯一の残留ドライバーだ。
元チームメイトのジュリアン・キャナルは最近、WEC世界耐久選手権に2台のアルピーヌA470で参戦するアルピーヌ・エルフ・チームに加入することが確定した一方、ニコ・ジャミンはまだ他の場所でのシート獲得がアナウンスされていない。
マルドナドは今季のELMSにおいて、シルバーランクドライバーとしてフランス籍のチームに参加する。元F1ドライバーのパストール・マルドナドの従兄弟にあたるマヌエルは昨年、ガレージ59のマクラーレン720S GT3でファナテック・GTワールドチャレンジ・ヨーロッパに参戦した後、LMP2カテゴリーへの復帰を果たした。
一方、バン・デル・ヘルムは、2022年にシングルシーターから転向し、今年はスポーツカーレース2年目のシーズンを迎える。
LMP2参戦初年度はTDSレーシングでELMSにフル参戦し、WECにも計4ラウンドに出場。世界選手権ではARCブラティスラバのオレカ07をドライブした。
チーム代表のオリビエ・パニスは、「2023年のELMSでのチームの目標は、シンプルに勝つことだ」と語った。
「ここ数シーズン、私たちは着実に進歩を遂げ、2022年にはチャンピオンシップで準優勝を果たすまでになった」
「サラとシモン・アバディとともに、フローラン・グアンの権限のもと、オレカ07のノウハウを熟知した強力なエンジニア集団が揃っている。メカニックも非常に効率的で、ピットストップの段階でも印象的だ」
「ヨブ・バン・ウイタートが今年も戻ってきてくれてとてもうれしく思う。彼は堅実なドライバーで、とても速く、スタッフとも密接に関わっている。彼はチームをリードし、新しいチームメイトたちに強力な助言を与えてくれるだろう」
「そして、もうひとりオランダ人が加わった。19歳のティメン・バン・デル・ヘルムは、すでに新しい世代の耐久ドライバーに大きな印象を与えている。彼のチームへの溶け込むことは、ヨブの存在によって容易になることだろう」
「マヌエル・マルドナドは、サーキットで大きな可能性を示してきたシルバードライバーだ。若者を支援し、育成することをつねに念頭においているパニス・レーシングで、彼が成長を続けていくことを確信している」
「シーズンの開始と、勝利のための戦いが待ち遠しいよ!」