トップへ

【漫画】好きな相手に愛された瞬間“気持ち悪い”と思ってしまう……「蛙化現象」を描いたSNS漫画に共感の声

2023年02月13日 12:21  リアルサウンド

リアルサウンド

漫画『蛙化現象になってしまった話』より

 素朴な作画で切実な思いを伝える漫画は、不思議な説得力を持つことがある。1月9日にTwitterで投稿された創作漫画『蛙化現象になってしまった話』もその一つ。好きだった相手が自分に好意を持った瞬間、その相手を「気持ち悪い」と思ってしまう心理現象“蛙化現象”を題材にしており、恋愛における苦悩を呼び起こされた読者が少なくないようだ。


(参考:漫画『蛙化現象になってしまった話』を読む


 恋愛経験のないまま大人になった主人公の女性。バイト先の年下の先輩といい感じになり、お互い意識し合っているものの、目立った展開はなし。クリスマス当日、先輩からの好意を寄せる視線を感じ取った女性は、やはりと冷めてしまい、「私は恋愛しちゃいけないんだ…」と絶望するが――。


 縦スクロール漫画のネーム制作をメインに仕事をしており、その合間に本作のようなエッセイ漫画を描いているという作者のどてらいぬさん(@doterainu)。共感が止まらなくなる本作がどのようにして誕生したのかなど話を聞いた。(望月悠木)


■テレビの特集がキッカケ


――なぜ『蛙化現象になってしまった話』を制作しようと思ったのですか?


どてらいぬ:ある日、テレビで「好きな男性と両想いになるとキモくなる蛙化現象が若者の間で流行っているらしい」という特集をやっているのを見ました。正直「流行ってるってなんやねん!」とは思いましたが、私自身の過去の経験からも身に覚えのある現象だと思い、「ちょっくら描いてみよう」ということになりました。


――登場人物の複雑な感情の機微がしっかり表現されていました。


どてらいぬ:感情を表現する時は、表情をリアルにしようと心がけています。最近は仕草とか身体の角度とかも意識して気を付けるようにしています。


――「なんか気持ち悪いな…」という蛙が描かれたシーンにギョッとしました。


どてらいぬ:男性が蛙化する話なので、「そのまんま蛙になる表現は使えるだろうな」と思って描きました。主人公の主観なので「キモくな~れ、キモくな~れ」と念じながら描きました。


――終盤に急にコミカルな蛙が登場しましたね。


どてらいぬ:この蛙は“恋愛のことはなんでも知っていて適切なアドバイスしてくれる妖精”とかではなく、“主人公自身の考える力”という設定です。「続編を描いていこう」と思ってるので、その時にいろいろと成り立ちなどを明かしてくれる予定です。


――今後は漫画制作を展開していく予定ですか?


どてらいぬ:とりあえず、縦スクロールのネーム制作をやっているのでそれを必死でやります! また、「エッセイマンガはその合間にぼちぼち描ければいいなー」と思っています。あとは目指せフォロワー1万人です!


(望月悠木)