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クアルタラロは17位、モルビデリは20位「トップスピードの進化には満足」とヤマハ/2023MotoGPセパンテスト

2023年02月13日 12:01  AUTOSPORT web

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ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)/2023MotoGPセパン公式テスト
 2023年シーズンのロードレース世界選手権MotoGPクラスのセパン公式テストが2月10日~12日までの3日間、マレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで行われ、モンスターエナジー・ヤマハMotoGPのファビオ・クアルタラロは総合17番手、フランコ・モルビデリは総合20番手でテストを終えた。

 初日、ふたりはすぐさま仕事に取り掛かり、最新パーツの評価を行いながら走行を続け、ラップタイムではそれぞれ10番手と11番手となった。2日目は雨に見舞われて予定通りに進めることはできなかったが、コースに出てさまざまなテスト項目に取り組み、ラップタイムではそれぞれ4番手と11番手を獲得している。

 テスト最終日にクアルタラロは、最大限のデータ収集を目指して出場ライダー中、最多となる全63ラップを走行。48ラップ目には1分58秒943のベストタイムを記録し、トップから1.054秒差の19番手とした。3日間の総合では2日目に記録した1分58秒897で17位となっており、トップとの差は1.008秒だった。

 チームメイトのモルビデリも同様に、エンジニアが新アイテムについての情報を獲得できるよう、テストプログラムをできるだけ多くこなすことに努めた。全44ラップ中、38ラップ目に記録した1分58秒986がベストタイムとなり、3日目および総合の両方でトップから1.097秒差の20番手となっている。

 この後、チームはヨーロッパへ戻り、エンジニアたちは日本でテストデータの分析に取り組む。モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチームは3月11~12日に再び集結し、開幕戦が行われるポルトガルのポルティマオで公式テストに臨む。

■ モンスターエナジー・ヤマハMotoGP
ファビオ・クアルタラロ(総合17位)

「トップスピードにはとても満足しているよ。僕が長い間、求めてきたものだ。テスト項目は非常に多かったけど、これも希望していたことなので満足だ。全体的にはユーズドタイヤでのペースが素晴らしかったから非常にハッピーだけど、ニュータイヤのライディングは改善が必要だね」

「タイムアタック中のフィーリングはあまり良くなかった。すべてのデータを見てから、次のポルティマオに向けた“再設定”の方法を考えようと思っている。大きく前進できるかどうか楽しみだ」

■ モンスターエナジー・ヤマハMotoGP
フランコ・モルビデリ(総合20位)

「最終日にようやく空力特性に関するオプションを試した。これはどうしても必要な作業で、興味深い発見があったのでポルティマオでも確認したいと思う。その他にも、いくつかのことを繰り返しテストした。そして最後にタイムアタックを行ったが、あまり良い結果にはならなかった。このことについては、より深く追求しなければならないね。引き続き作業を行い、しっかり準備を整えてポルティマオに臨むよ」

■ モンスターエナジー・ヤマハMotoGP
マッシモ・メレガリ(チーム・ディレクター)

「私たちにとって非常に重要なテストだった。この3日間のなかで分析・評価すべき項目が非常にたくさんあったのだ。3日間を通じて何度も雨が降り、時間を無駄にしてしまったことが残念。そのなかでもできるだけ多くの仕事をこなし大量のデータを収集することができた。しかしそれを短時間で評価するのは簡単ではない。幸いなことに、今回のテスト中に評価が必要となる最も重要なアイテムについては決定することができた」

「それ以外の空力特性に関するものやシャシーなどのパーツについては、今回は決められず、ポルティマオでもう一度、試さなければならなくなった。トップスピードの進化には満足している。しかし残念ながら、すべてのテストプランを完了できたわけではない。テスト項目は非常に多く、それに対してドライコンディションの時間が短かったため、すべての仕事を完了することはできなかった。ここで分析しきれなかったデータについては、これから取り組み、開幕前最後となる非常に重要な3月のポルティマオテストに備える」