有名家具ブランドの直営店で働き始めた40代女性。初日から社長の妻である副社長から「家具より目立つなんて何考えてるの!」と店頭で怒鳴られたという。
叱られるようなことは何一つしていないにも関わらず、副社長から目を付けられてしまったのだ。「私は事前に聞いていた通りモノトーンでシンプルな服装」だったと納得いかない様子で綴る。退職を決めたのは、そのわずか2週間後のことだった。(文:okei)
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「家具より目立つわ椅子の高さも変えられないわ、ほんと迷惑!!!」
ある時、耐えられなくなる決定的なことが起きてしまう。女性が「ガス式で高さを変えられる椅子」の説明を受けていたときだ。
「私が椅子を低くしようと座りながら操作しても高さが全く変わりませんでした。他のスタッフさん達は『小柄で細いから~』とか、『新品だとまだちょっと硬いから』とか、『こう力んで座ると縮むかも』など和やかにアドバイスをくださっていました」
体重が軽すぎて椅子の高さ調整が上手くいかなかったようだ。職場のほっこりエピソードになりそうなものだが……
「そこで突然副社長がキレて『あなたのせいでうちの商品が欠陥品だと思われるじゃない!』と店頭で思い切り怒鳴られました」
とっさに「すみません…」と謝ってしまったという。他のスタッフ達は、「新品だと硬いのも結構ありますよ」とか「彼女小柄で細いから、お客様も欠陥品とは思いませんよ」などとかばってくれたという。
しかし副社長はそれが余計気に食わなかったのだろう、
「家具より目立つわ椅子の高さも変えられないわ、ほんと迷惑!!!」
と怒鳴り、帰って行った。
女性は思わず泣いてしまい、他のスタッフ達は「なんかおかしすぎる。あなたは悪くないよ」「絶対あれ妬みだよね?」などと慰めてくれたそう。周囲にフォローされ、こんなことで辞めないよう引き止められたが、罵倒されては慰められの繰り返しでさすがに疲れたのだろう、女性は「それの繰り返しに耐えきれず、辞めてしまいました」と綴る。
本部に退職の意向を伝えると、女性を採用した専務から慌てた様子で引き止めの連絡がきた。
「もっと早く連絡したかったのに遅くなって申し訳なかったとか、副社長の態度を謝罪され、専務や社長が私の経歴や容姿を褒めていたことを副社長が良く思わなかった話などもされ、もう嫌な思いはさせないようにするから戻ってきて欲しいと言っていただきましたがお断りしました」
きっぱりと職場を去った女性は、
「ちなみに副社長も店頭に来る割にはいつもぱっと見で某ブランドの高い服と分かる、派手というかとても目を引くデザインのものを身につけていました」
と副社長の発言と矛盾する服装に言及。そして
「今でも副社長と初対面した時の自分のシンプルな服装などと家具より目立つな!と怒鳴られたことが忘れられません」
と、いまだに納得いかない思いがくすぶっている様子だ。